ふたたび丸山がヘン? ページ10
ある夜のこと。
私はいつものように宿題を解いていた。
もちろん、丸山の教えである。
「まあ前よりはマシになったんちゃいます?」
「でっしょー!
こないだね!私クラスで一番ドリル解くの早かったんだよ!」
「このレベルで?失礼ながらお嬢様のご学友の方々はどれだけ低レベルで」
「ちょーっと?口をつつしみなさい?」
「はいはい」
丸山はあいかわらずだけど、私はちょっとお勉強が楽しくなってきた。
こまった時の切りふだが『パパ』の他に『さっちゃん』ができたしね。←
「あ、お嬢様、今日はそろそろお休みください」
「どうしたのきゅうに」
「…ほら、今度テストでしょう?テスト前は睡眠を多く取るべきです」
「丸山いつもそんなこと言わ」
「では、おやすみなさーい」
んん?
またも丸山のようすがヘンである。
いつもは丸山『その凡庸な脳味噌に知識をもっと詰め込むべき!』って言ってむしろやらせるくせに。
何か用事でもあるのかな。
なっとくができないので私は命令にさからい勉強を続けた。
どーーーーーせ見てないでしょっ!!
と、思ったものの
「わ か ら な い…」
調子乗っておう用問題に手を出したのがまちがいでした。
全くわかんない。
仕方ない、丸山に聞こう、と思い、いっしゅん『いかん、命令さからったのバレる』と思ったものの
まあその時は文句言えばいいしどうせ部屋にいるだろうとたかをくくってしつ事室へ向かう。
丸山がいつもねとまりしている部屋だ。
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作者名:よつげ | 作成日時:2019年2月27日 16時