丸山がヘン？ ページ6
その日から、丸山の様子が少しおかしい。
いや、私に対しては全くかわらない。
だから私もかわらない。だいきらい。←
でも今まで丸山は、使用人のことさえもコマのように使っていたのに
今ではことさらにみんなを丁ねいにあつかう。
あれはなんだったんだろう。
あ、丸山は私に対してはかわらないと言ったけど、実は１こだけかわったところがある。
「丸山」
「…」
「まるやま？」
「えっ！？あっ、何ですか？」
「…べつに、ボーっと生きてんじゃねえよって」
「はぁ…用が無いなら呼ばんといてください」
丸山はぼーっとすることが多くなった。
何か考え事をしているような。
…咲子さんの様子はあまり聞かないけど、使用人たちの間でうまくやれてるのかしら
使用人は、仲のいい人たちもいれば、何かギスギスしてる人たちもいるらしい。
仕事ちゃんとやってくれればべつにいいけど。
ああ、ウワサでは、咲子さんは仕事の後丸山の部屋に足しげく通ってるらしい。
使用人としての動き方が下手な咲子さんに丸山が手ほどきしている、と丸山本人は言ってる。
手ほどき…って何？←
「みくちどう思う？」
私は使用人の中でゆういつの同い年、みくちことみくに聞きこみをしていた。
大人しくってすっごくいい子。
「えっ、んー、わ、私はよく分かりませんが…
たしか、咲子さんと仲のいい使用人たちは、『あの二人はぜったいできてる』、と…」
「…できてる、って何？」
「…さぁ…」
「「……」」
二人ともくさっても9才。わからない。むねん。
けっきょくみくちの元を去り、私は部屋にもどろうとした。
と、その時
(あ、あれ)
咲子さんがキョロキョロしているのを見かけた
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作者名：よつげ | 作成日時：2019年2月27日 16時
