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おまけ「駆け落ちしようって言うたら?」 ページ21
丸山がそっと門を開けて、
咲子の手を引いて門の外に出た。
「…ほんとに、よかったんですか?」
「何が?」
「隆平さんは
繭華様を、世界一のお嬢様にしたかったんでしょう?」
丸山はその問いに少し考えてから、ふっと笑みを浮かべた。
「…その世界一になってほしいお嬢様に
『幸せになれ』なーんて言われてもうたからさ…
返す言葉もないやん?w」
その笑みは、優しげで、幸せそうで
咲子の顔にも自然に笑みが浮かぶ。
二人は手と手を取り合って、神宮寺家を離れた。
時は続いていく。
永い思い出を二人は手放して
二人だけで生きていく。
二人が数年後、永遠の愛を誓うことになるのは
また別の話。
end
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作者名:よつげ | 作成日時:2019年2月27日 16時