繭華嬢(9)の呟き1 ページ1
チチチ…
小鳥さんの鳴く声がする。
カーテンから朝日が差しこむ。
でも私はもうちょっとねてたくてゴロゴロと布団にくるまっていた。
すると
バサッ
「ひゃあああ!?」
その布団はむざんにも取られた。←
目を開けると、目の前には生意気なヒゲの生えたしつ事の顔。
「…あ、お、おは」
「おそようございますお嬢様
…もう7時半ですよ?」
しちじ…は…七時半!?
※学校の登校時間は8時です
「なっ…えっ、な、なんで起こしてくんないのよ!」
「起こしたやないですかー、布団引張って」
「そんなの『起きてください』でいいじゃない!」
反ろんしたものの丸山はそしらぬ顔で
「そういうお声掛けでしたら何度も致しましたし
それに起きひん自分が悪いんでしょ?自業自得です
ささ、はよ支度せんと私がお父様に叱られますよー」
と言う。
あーもう、うるさいうるさいうるさい!
丸山のホシンなんて私にはどうでもいい。
こんな勝手なことを言ってくる丸山を何とかしたいと思いつつも、私はいつも何もできない。
けっきょく、今日もしたくをするためぶーたれながらベッドを下りる。
だって、私…神宮寺繭華はまだ9才だもん。
こいもタバコもお酒もお金も、なんもなーんも知らない。
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作者名:よつげ | 作成日時:2019年2月27日 16時