総長補佐は愛されすぎている 2【東京卍リベンジャーズ】

19:タバコの味 ページ20

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「ばはっ♡ちいせぇ〜」

『ほんまに離せっ！！』






コイツの腕の中で逃げるためにもがこうとするけど






なかなか逃げられない






それどころか、腰に回された手を引き寄せられてグッと距離が縮まり







ピタッと僕の体がコイツに密着した








「小さいのにデケェんだな♡」

『…最低』








どこぞのバカ総長みたいに僕の胸で遊び出すコイツ








てか、マジで離せって！







胸板を押してもびくともしない







なんでそんなに力強いんや…バケモンやろ







まだ諦めず、離れようと躍起になっていると、僕の腰に回ってた手が不意に背中を撫でた







『ひぅっ…！？』







くすぐったさに出た声が恥ずかしくて口を両手で押さえようとする前に







コイツに腰を抑えてない方の片手で両手を押さえ込まれる








手もおっきいなんて反則やろ！







睨もうと背の高いコイツを見上げると近寄ってきた顔







あ、コイツ結構顔いいんやな








絶対今思う事じゃないことを頭に思い浮かべてると、予想通り重なった口








人生で2回目のキスは名前も知らない初対面も同然の不良にされました








『んんっ？』







くそ…コイツ…








普通にキスするだけじゃなく勝手に舌入れてきやがった…






2回目のキスやってのに、段階踏みすぎなんよ…






…胸板びくともせんのやけど、、、





『んっ〜！！』





どんどんと叩いても離れん口





てかキスうま…






思考が鈍ってくるその感覚に自然と力が抜けてくる






タバコの味が苦くて、早く離れたいのに






やっと離れたかと思えば恍惚の表情







「ばはっ♡女の顔もできんじゃんかよ〜」


『…っ、くたばれくそ…』







いい加減僕の腰に添えてる、イヤラしい手つきの手を離してくれへん？








ほんまに力が強くて離れられないと総長がやっとこちらに向かってくるのが見えた








「っテンメェ…！！！」







ガチギレやん…やば…








「そいつはオレの女だっ」








どこにキレとるん…だから総長の女やないって！！








「へぇ〜？やっぱマイキーの女だったんじゃん」

『ちゃうから』

「嘘つくなよ」

『嘘ついてるのは総長の方やろっ』






何で抗争してる最中、ドラケンも刺されとるのにこんなチンケな理由で睨み合ってんねん







はよ、終わらして





あとオマエは、僕を早よ解放せい








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