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「Aちゃんお待たせ〜」
終業後、俺の方が終わったのが遅かった為スマホをいじる彼女に声を掛ける。
「いえ!全然!さぁ福良さん!撮影部屋の使用許可を河村様に貰ったのでいきましょう〜」
「え、撮影部屋?ここじゃなくて?」
「はい!あっちに小物セットしてるんで!!!!」
あぁ...なんとなく嫌な予感がし始める。最早的中させる自信しかない。
「じゃあこれ!福良さん被ってくださいね。被ったらこの箱の中身を持って下さい!」
早速移動すると撮影部屋には、ホールケーキの形をしたバースデーハッドと白い箱型が机に置かれていた。
あ、今日だからか。
流石に少し恥ずかしいが今日くらいしか被れないものなので意を決して被る。
被り終えると机の上の白い箱に手を掛けた。
「え、これケーキ?可愛い!」
「特製ケーキです!!!可愛いでしょ?可愛いでしょ?推し要素満点の特別なケーキ発注かけたんですよ!!!!!ぎゃんかわ!
てかバースデーハッド似合う!!!!きゃー!すこ!」
箱を開けると中にはホールケーキが入っていただが、そのケーキはよくあるケーキとは異なるケーキであった。
俺の似顔絵と思われるイラスト、スプ ラトゥーンのぬいぐるみ、早押し機、ルービックキューブと思われるもの等々が描かれたクッキーが飾られている。
リボンや花も飾られており、食べるものというよりも飾るものに思える可愛らしいケーキであった。
これいくらするんだろう...
「ハッド被ってケーキ持った福良さんの写真を撮るのが今日の目標です!!さぁ!準備はいいですか??」
「えっ、あっ、うん。」
スマホでは無くソファに置いてあったのか、一眼レフを手に取り証明を点灯させるAちゃん。
なるほど、確かに機材の事もあり河村に許可を取ったのかと今更ながらに納得する。
「福良さん!」
「ん?なに?」
「お誕生日おめでとうございます!わたしの職場の推しです!出会えてよかった、これからも推していきますのでよろしくお願いしますね!!」
突然の感謝の言葉にまたも驚かされ照れ臭くなる。
「アッ!今撮ったでしょ!?」
「驚き顔ゲットです!あ、あともう1枚〜!」
その後、撮影部屋へ訪れたメンバーとも記念撮影をしみんなでケーキを食べるのであった。
「このケーキ羨ましい!!Aちゃん!来年5月16日にこのケーキでお祝いして!!お金払うから!?ね!?」
「あははっ考えておきまーす!」
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←★推しの誕生日なので!(番外編)
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作者名:るん子 | 作成日時:2020年4月10日 3時