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#1-3 ページ4


 
「おにぎりと飲み物、それとパイン飴で間違い無いですか?」



会計後、コンビニを出て真っ先に商品を袋から出す。



「はい、すいません。」
「袋が無いんですけど大丈夫ですか?」
「はい、大丈夫ですよ。ご迷惑おかけします。」


商品を手渡すと申し訳ない顔をしながらも、その人は鞄に詰めていった。



「いえ、お気になさらず。私もお財布見当たらない事とかありますから...。では私はこれで。」

さて帰ろう。ようやく眠れる。
そう思い、体の向きを変えた時であった。









「あの...!本当ありがとうございした。いつかお返ししますので。」








「じゃあ...もしまたお会いしましたら。」




呼び止められたので適当な返答をして、再度急ぎ足で帰路につく。








呼び止められた時、初めてその人の顔を見た。

柔らかそうな髪の毛に丸眼鏡。
顔立ちがハッキリしていて、所謂イケメンと言われる部類であった。
なんというのだろうか、造形美といったような...



大学生活や、アルバイト先では滅多に見れない育ちの良さそうな雰囲気と顔立ち。
なんだか朝から良いものが見れた気分であった。









「人助け...なのかな?でも悪くないね、しかも顔が綺麗だったなぁ。」






疲れた。だけの1日ではなくなり、
ほんの少しだけ気分が上がった帰路であった。

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作者名:るん子 | 作成日時:2020年4月2日 3時

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