紅鮭【QK】 (ページ15)

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「もうお会計ですか？」
「えぇ...そうですね。お茶の本数を迷ってるくらいですね。流石に少し重いなぁと感じまして。」
「なるほど...因みにAさん、ご自宅はこのコンビニからどの程度ですか？」
「えと徒歩5分程度ですかね。」

「そうですか...それなら決まりですね。」

突然、手元からカゴの重さが消える。
気付いた時には私が持っていたカゴはカワムラさんの手元にあった。

「え？カ...カワムラさん？？カゴ...」

突然奪われたコンビニカゴ。

「レジに行きますよ。僕が荷物をAさんのご自宅までお持ちします。」

開いた口が塞がらない。
とは、まさしく今の私のような状況と思う。

何度か彼の名を読んでも彼は振り返らずレジは一直線。

どうやらカワムラさんは見かけによらず頑固なタイプなのかもしれない...

空いているせいか、すぐ会計となりそうな為わたしは急いで彼を追いかけた。

　
　

　
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ゆるやかに進展します。
主人公は実は山本さんと同じ大学です。