紅鮭【QK】 (ページ13)

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#6-2 ページ13

　

　

「でも山本さんがそれだけ認めるって、なんだか面白そうな人ですねAさん。」
「あはは、認めるってほどじゃ無いよ。でもそうだね～面白いしもっと仲良くなりたい後輩かな！」

「ライターとかやりませんかね？」
「いやぁ、彼女経営デザインだから多分忙しいし難しいんじゃないかなぁ...」

なんとなくだけど、

ライターとしてAさんがここに来るのは個人的に嫌だなと感じる。

なんとなくだけど、ここのメンバーならきっと彼女の魅力に気付いてしまう気がするから...

そう、あくまでもなんとなく。

「あれ...いや、まさか」

　
　
自分でもこんな思考が生まれた事に驚き違和感を覚える。

そんな...いや、まだ判断するには早過ぎる。

少し考え混んでいると、こうちゃん以外の誰かの気配を感じた。

「ねぇ、山本。AAさんってこの辺に住んでいて、夜の仕事は朝まで働いていたりする？」

気配の正体は意外な人だった。

嫌な予感がする。

「え、、

勤務時間までは知らないですけど、多分そうですね。彼女をご存知なんですか？

　
　
　
　
　

　

　
河村さん。」

会話に混ざってきたのは河村さんだった。

「えぇ...まぁ。」
何か含んだ表情で返答は濁された。

あぁ嫌な予感が的中した。

先ほどまで幸せな気持ちは数分にして僕の元から消えていくのであった。

　
　
　