紅鮭【QK】 (ページ12)

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side:Y

今日の僕は上機嫌だ。

理由は簡単、
昨日久々に後輩の女の子と再会したからである。

そんな上機嫌が伝わったのか、出勤したこうちゃんが話しかけてきた。

「山本さん今日機嫌良いですね？ずっと表情筋ゆるんでますよ。」
「そりゃ、昨日可愛い後輩に会えたからだよ～！」

やはりか。といった表情をするこうちゃん

「AAさんでしたよね？わりと派手目っぽいので山本さんと仲良さげなの不思議でしたよ。」
「えーそうかな？確かに見た目は少し派手かもしれないねぇ。彼女夜の仕事とかしてるみたいだし。」
「えっ！！！！！！！！？！？」
「ちょ、こうちゃん声が大きいよ！」

こうちゃんの大声により、オフィスに居るライターの視線が一斉に集う。
注意されないように気をつけよ...

「すいません...ますます意外ですね、そういう仕事してる女の子なんて縁無いと思ってました。」
「んーまぁね。でも講義で同じ班だったけど凄く真面目だったよ。頭も良いし意見もしっかり発言するし...まぁ僕も仕事は意外なんだけどね。」

そうなのだ、彼女は真面目で見た目は多少派手なもののうるさいタイプの女性ではない。
どちらかというとおしとやかで物静かな印象を持っている。

髪も一度もおそらく染めた事はないであろう。
ストレートの綺麗で丁寧に手入れしているようにも見えている。
そしてその印象は、講義以来久々に彼女と再開した昨日も変わる事は無かった。

別に恋愛感情は無い。
いまのところは、、だけど。

単純に気になる女の子の後輩。
まぁ今となっては同級生なのだが...

　

　