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01:始まりの噂 ページ1

6月中旬に入った今日、青空にギラギラ輝く太陽から放たれる熱気で、温度は夏と錯覚してしまいそうな程暑かった。

そんな中、幼児体型の女顔の男の子、黒羽 シユ (くろばね しゆ) は、廊下でしゃがむ焦茶色の髪と瞳の少女、黒奈 ルリ (くろな るり) の背中におぶさる様に乗っかり暑い熱いあついと、呪いの様に何度も繰り返していた。

「シユー何か怖いよ〜。てゆうか重い〜」
「え〜……わっ……ちょ、揺らすの止めろぉっ」

ルリは、困った様に微笑みながらそう言いうと、くっついているシユで遊びながら落ちないよう様、左右に揺れる。
ルリは相当弱めに体を揺らしているが、暑さで弱っているシユには普通の揺れとさほど大差無いため、結構バランスをとるのに必死だった。

「シユ様、お離れ下さい」

すると、紫色の髪に鋭く赤い瞳をした少女、イルナ・ベルゼートがシユを軽々と持ち上げる。

「御姉様がこの時期の人間の逸り病であるねつ……ね……あぁ、熱中症というのになってしまっては大変です」

そうイルナは真剣に言うが、シユは気にくわないのか頬を膨らませそっぽを向き、言い訳のような言葉を並べる。

「ルリ、汗全くかいてないし。長袖着てるじゃん! 自業自得だ〜!! それにつ……ったいっ!」

そう言いながらシユは少ししかない力で抵抗し始めるが、さっきまでしゃがみこんでいたルリが立ち上がり、シユの頭を軽くチョップし、睨みつけ「それは言わない」と相変わらず微笑んだままだが、殺気を含めて言っていた。
それを見ていたイルナは、御姉様やっぱり怖い…と心の中で呟いていた。

シユは下ろされたが、気にくわないといった顔をしながら大人しくなっていると、放送が始まるのかスピーカーのノイズ音が、学園内に響いていた。

『あ〜……聞こえてるかな?』

ノイズ音が消えると、聞こえて来た透き通る様な綺麗な声。その声を聞くと同時に、シユは少し顔をしかめ、イルナはひきつり笑いをしていた。
ルリは、ちょっとした府のオーラをはなつ二人には目を向けず、一人、無駄話が始まった放送を聞きながら「変わらない」と、微笑んだまま呟くと手を口にあて、クスッと笑う。

学園長話が始まってしばらく立つと、突然壁を勢いよく叩いた様な音がなり響き、無駄話は急に止む。

『え、え〜……だ……だいぶ話しそれたね〜!』

学園長が話し出したと思えばちょっとばかり震え声だった。

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設定キーワード:アルテミアス , オリジナル , 学園ファンタジー+戦闘   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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作者名:矢骸 鵺与 | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年3月8日 19時

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