02:嫌悪 ページ5
ルリ達は学園長室を出て、行く側、行かない側に別れた。
しばらくして、イルナは小さな溜め息を付き、頭を抱える。
「あの廃校舎だがな、確か何か二つ名があったはずだろう?」
「あぁ。亡霊の校舎?」
シユは、イルナの言葉にそう返す。イルナは、やはり……という府陰気を出し少し顔が青くなって一瞬ふらついた。
「そういば、イルナって幽霊みたいな物理が効かないの苦手だったね?」
「まあ……な…………」
「へ〜。知らなかったわ〜」
シユは、イルナの苦手なものを知るものの、薄い反応を見せ「じゃ」とだけ言うと家のある方向へ向かった。
「な、何故帰ったのだ?」
「着替えるからだよ?……あ、イルナはそのままで行くつもりだったの〜?」
「う、うむ。そのつもりだったのだが……いけないのか?」
イルナは恐る恐るルリに聞く。
「ん〜。別に良いんじゃないかな?ただ廃校舎って言うだけあって制服が汚れる可能性があるから僕も着替えるよ」
「そうか……。ならば我も着替えよう」
イルナはそう言うとルリと自分の家がある方へ歩いて行った。
*
ルリは、家に着くと一息付いて、すぐ自分の部屋へ向い、クローゼットに近づき開ける。
その中から黒いタイツと青いショートパンツ、灰色のYシャツに紺のセーターを出すと着替え始める。
ルリはYシャツのボタンを外す。脱ごうとすると、今日はヤケに暑かったため、白いブラジャーしか身に付けて居なかったのを、脱ぎはじめてからきずく。
「まぁ良いか」と呟くと、白いYシャツをベッドに軽くたたんで置く。
すると、自動的にルリの肌は露になり、右腹から背中に広がる不思議な赤紫今の紋様が目につく。
だが、ルリは気にせず先程出した灰色のYシャツに袖を通し、スカートを脱ぎ、ベッドに座るとタイツを履き、その上からショートパンツをYシャツをインして履くと、最後に紺のV型のえりをしたセーターを着る。
そして、少し考える様にボーっとするといつもと同じ微笑みを浮かべ、立ち上がる。
「もうすぐかぁ〜」
ルリは、誰も居ない部屋の中、意味の分からない言葉を残すと部屋を出た。
*
シユは、白いTシャツをジーンズにインして上に黒いパーカーを羽織ったシンプルな服装に着替え、一足先に廃校舎に来ていた。
だが、先程まで楽しそうにニコニコしていた顔はどこかへ行き、不快で仕方ないのか歯ぎしりをたて、校舎を怒った様に顔が暗くなり、威圧をかけ睨んでいる。
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如月 唯奈 - 矢骸 鵺与さん» いえ、大丈夫ですっ!私もオリジナル小説を書いています!一緒に頑張りましょう! (2018年12月9日 22時) (レス) id: 0a57facb33 (このIDを非表示/違反報告)
矢骸 鵺与(プロフ) - 如月 唯奈さん» 応援ありがとうございます。改行の方は、今のままで書いていこうと思っているのですみません。ですが指摘はありがとうございます。 (2018年12月3日 22時) (レス) id: 574590adee (このIDを非表示/違反報告)
如月 唯奈 - 更新頑張ってクダサイ!応援しています! (2018年12月3日 22時) (レス) id: 0a57facb33 (このIDを非表示/違反報告)
如月 唯奈 - もう少し、文と文の間を開けた方が見やすいと思いますよ! (2018年12月3日 22時) (レス) id: 0a57facb33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:矢骸 鵺与 | 作者ホームページ:
作成日時:2016年3月8日 19時