ファンタスティックビースト〜another story〜

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「そこのお嬢さん、ここではよく見かけない顔だ。
…イギリスかどこかの人だろう」



個人情報など何も言っていないのにこのゴブリンは
私の人種なんかを当てた




「俺はイギリス人は結構好きでね。」



ナーラックは顎を触りながら話している



「つまり、何が言いたい」



ニュートは険しい顔をして聞いていた







「そこのお嬢さんを俺にくれるんなら、
話してやろう」



ティナも、ニュートも、私も驚いた



しかしニュートはまた顔を険しくさせ、
私の手を握った



「Aは渡す気はない」



握った手には力がこもっていて、

決心したような凛々しい横顔をみるともう子供の頃の

ニュートじゃないんだなとなんだかここで実感させられた




「じゃあもう帰ってくれ。
取引はなしだ」




そういってナーラックは席を立った



ニュートは悔しそうだ




でも、こんなところでデミガイズを1人にしておくわけにはいかない




「ニュート…必ず戻ってくるから行かせて」




「なっ…！だめだ！魔法動物より
君の方が大事なんだ…」




ニュートにそんなことを言ってもらって嬉しい




だけど




「私は自分より魔法動物の方が大事かな」



一応笑ったつもりだったが大丈夫だっただろうか




「……わかった。
でも、必ず戻ってきてくれ」



ニュートは握っていた手に、もっと力を込め
そして、離した

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