ファンタスティックビースト〜another story〜

24 ページ24

オカミーはだいたいすぐに見つかった



少し山奥の屋敷に侵入していた




場所の広さによって自分の体の形を変えるオカミーは
屋敷の広さにあう、とても大きな体になっていた




「4人はそこで待ってて」




ニュートは1人で巨大なオカミーに近づき
慣れているかのようにトランクに入れようとした





だが、そう簡単にはいかなかった




ジェイコブが近くに落ちていた鈴を蹴ってしまったのだ




「うわっ！」




「ニュート！」




その瞬間、オカミーは暴れだし、ニュートはなんとか
その尻尾に捕まってなだめようとした




「何か虫を見つけて！」




私は３人に指示を出した




オカミーは虫を食べる。



だから何か小さい入れ物に虫を入れれば
オカミーは中に入って体を小さくするはず



「あとティーポットも！」



私たちはいっせいに走り出し、虫と
ティーポットというなんとも不合わせなものを探した




「ティーポットあったわ！」



ティナが離れた場所から叫んだ



「捕まえたぞ！」



ジェイコブも離れた所から叫んだ




そこからが面白かった




2人は近づこうとしたがジェイコブがオカミーの尻尾と
壁の間に挟まれてしまう




なす術をなくしたが、ジェイコブは虫を思いっきりティナの
持っているティーポット目掛けてなげた



それをじっと見つめているオカミーと
蓋を持って走り出した私




オカミーが体を小さくしてティーポットの中に
入り終わったのと同時に蓋をした





「ナイスプレイね」



クイニーの言葉で皆力が抜けたかのように
ため息をついた

25→←23

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す