5話 前編 ページ12
向こうから要求された事なのに、実際にやったらあの後二人は、口を開いたり閉じたりするだけで何も言わなくなってしまった。話しかけても、母音しか言わないから仕方なく2人の手を引き、昨日の通った道順を思い出しながらギアステーションに向かった。
朝早いというのに、シロナさんは到着しており俺達の姿を見つけると手をふっている。
「トマリさん、おはよう。あらあら、早速仲良しね。素敵よ」
「コレ見て仰ってるんですか？どう見ても、仲良しに見えないと思いますけど」
空いている片手で唇の部分を触っている2人を見て、溜息を漏らす。繋いでいた手を離した事で周りに気が付いたらしい2人はシロナさんの姿をみる。
「シロナ様？ おはようございます。」
「あれ？いつの間に 着いたの？」
「ふふ、ついさっきココに来たばかりよ」
静かに笑い続けるシロナさん。
笑い終わったら1枚の封筒を取り出し、ノボリさんに手渡していた。
「はいこれ。頼まれていた書類よ」
「ありがとうございます」
封筒を受け取り鞄の中に仕舞うと、行ってらっしゃいとシロナさんが手を振った。
俺は、なんの事か分からず聞こうと、口を開くが左手を捕まれ後ろに引かれた。
ノボリさんだ。早足で歩き出すノボリさん、どんどんスピードを早めてギアステーションから離れていく。
シロナさんとクダリさんを置いていってしまい後ろを振り返れば、先程まで居なかった筈の、人混みが2人を取り囲もうとしているでは無いか。
「何だよあれ」
「昨日わたくし達の様子は、リアルタイムでギアステーション中に放送されていました。おそらく、その影響で兄さんの事が記事になると報道陣が押し掛けて来たんです」
行方意不明になった時も記事になっていた程だから、有名人だろうとは理解していたが、世間にも双子にもこれ程の影響を与えていたトマリさんがどれほどの人だったのかは想像がつかなかった。
「最初に、ポケモンポリスに行き、行方意不明捜索願いを取り下げていただきます。その後、ポケモンセンターでトレーナーカードの再発行手続きをしてから戻ってくる予定です」
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アクエリ(プロフ) - いえいえ〜望む望まない構わず更新してくれただけでも嬉しかったです〜更新は作者さんの意向で大丈夫だと思いますし、嬉しいと思っていただけたなら良かったですw (2022年10月24日 19時) (
レス) @page33 id: dee40d5769 (このIDを非表示/違反報告)
やる気次第(プロフ) - アクエリさん» アクエリさんお久しぶりです。 望まれていた更新では無かったと思いますが、アクエリさんのように待っていたと言ってくださる方がいて本当に嬉しいです。ありがとうございます。 亀更新ですみません笑 (2022年10月24日 19時) (レス) @page31 id: 362602b926 (このIDを非表示/違反報告)
アクエリ(プロフ) - お久しぶりです、長らくこの作品を待ち遠しくしていましたー！更新ページを開いてみれば久しく見ていなかったタイトルが画面上に見えたのでとても嬉しくなりましたw更新おつかれさまです〜 (2022年10月24日 18時) (レス) @page32 id: dee40d5769 (このIDを非表示/違反報告)
やる気次第(プロフ) - アクエリさん» いつもありがとうございます。アクエリさんのコメントにいつも心救われております。ノリで描き始めたところがありちょくちょく自問自答をしているのですが、需要が有ると言っていただけると、とても救われる気分になります。ありがとうございます (2022年7月25日 12時) (レス) id: 362602b926 (このIDを非表示/違反報告)
アクエリ(プロフ) - そして相変わらず、小説大好きです。読み返していっつもニコニコしてます。更新お疲れ様です〜 (2022年7月23日 13時) (レス) id: 694583c89a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やる気次第 | 作成日時：2022年4月5日 12時
