浮気６ ページ6
ASIDE
次の日の朝
珍しく私の表情は晴れやかだ。
BH「お前どうしたの。」
なんてベクに言われるほど。
昨日あの後LINEを交換し
しばらくして雨が止んで
ようやく帰ろうとしたとき
SE「送りますよ。」
『いいよ、別に。
家結構近いし。』
SE「それでも危ないですから。」
『いいってば。』
どっちも譲らず
このやりとりを何回も繰り返して
ようやく折れたのが
SE「…わかりました。
でも、本当に気を付けてくださいね？」
『分かってるよ、ありがと。』
こうやって心配されてることが
なんだか嬉しかった。
『じゃあね、セフン』
SE「Aヌナ、また明日。」
”また明日”
この言葉がなぜだか
今日一番嬉しかった。
そして家に帰れば
既にセフンからLINEがきていて
”ちゃんと家に着きましたか？”
”今度は絶対に家まで送りますからね？”
”なんだか、もう会いたいです。”
”早く明日にならないかな”
こんなメッセージがきていた。
これを見て自然と頬が緩んだ。
そして私は
”私も会いたい”
と、返すとすぐに既読がついて
”愛してます”
こんな返事が返って来た。
このとき
ドキッ、と
不覚にもときめいた。
チャニョル以外で
ドキドキしたのは初めてだった。
BH「お〜い、大丈夫か〜？」
『うわ、ごめんごめん(笑)』
BH「で、教えてくれるんだろうな？
お前の気分がいい理由。」
『た、たいしたことじゃないよ！』
たとえ、親友のベクでも、
いや親友だからなのか。
このことを話すのには少し抵抗がある。
BH「ふ〜ん。
………あ、チャニョル。」
ベクが気まずそうに
窓の外を見ながらそう呟いたから
気になって私も窓の外を覗いた。
そこには
いつも通りみんなに
笑顔を振りまいてるチャニョルと
昨日そんなチャニョルと一つになった
クラスのマドンナ、サランちゃんが
一緒に登校していた。
・
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作者名：て て 。
| 作成日時：2015年10月18日 1時
