浮気３３ ページ33
セフンSIDE
バチが当たったんだ。
僕は幸せに浸りすぎてた。
現実はそうは甘くなかったんだ。
チャニョリヒョンは浮気をやめた。
そうなってしまったら
僕とヌナの関係は終わるんだろう。
それでも僕は手放したくなかった。
会いたくて、ヌナに連絡しようとしたけど
もう、ヌナの連絡も繋がらなくなってしまった。
学校なんて行きたくなくなってしまった。
部活ではヒョンに会わなきゃいけなくなるし
移動教室でヌナとヒョンを見るのも嫌だし、
親はいないし、金も十分あるし、
心配することはなーんにもない。
じゃあ行かなくていっか。
なんてことで学校も行かなくなって、
女遊びも始めた。
そうすれば、ヌナのこと忘れられると思って。
でもそんなことしても意味ないことわかってるのに。
遊んだ女の彼氏に目をつけられて
喧嘩をふっかけられることも毎日だった。
その日も喧嘩ふっかけられたけど、
人数が一人じゃ絶対無理ってほど多くて
さすがに逃げる手段を考えていたら
TA「タオも混ぜて〜」
って隣に来た不思議なやつ。
てか、目の下のくまヤバ。
結局はボロ負けで二人で倒れてた。
「なにお前。」
TA「ん〜?タオ?
名前はファンズータオだよ〜」
「名前聞いてるわけじゃなくてさ」
TA「きみ、高校生でしょ?」
「なんで?」
TA「制服姿のきみ見たことあるもん。
タオの高校でも少し有名だったんだよ?」
「タオの高校でも…ってことは…お前も…」
横にいるタオに顔を向けるとタオもこちらを見てた。
案外距離が近くて顔がよく見える。
腫れた痛々しい顔になってるけど、分かる。
コイツも相当なイケメンだ。
TA「んふふ〜よろしくセフン〜」
「…よろしく、ってタオ、名前まで知ってるのかよ」
TA「あぁ〜！今セフンがタオの名前呼んだ〜！
んふふふふふ〜、っていてて！！
顔傷だらけなんだから笑わせないでよ！
笑うと痛いんだから〜！」
「勝手に笑ってるのタオだろ?
…ぷっ。あははは！…いてて！！」
TA「だから笑わせないでよ！！
アハハハハハハハ！！…痛いいいいいい！」
こんな出会いもあるんだなって、
悪いことばかりじゃないなって思えたよ。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 5784人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：て て 。
| 作成日時：2015年10月18日 1時
