浮気２２ ページ22
ASIDE
家が見えてくると家の前に人影が見えた。
それは紛れもなくチャニョルで、
チャニョルもこちらに気づいたようだ。
CY「どこ行ってたの。」
ベクと私は自転車から降りてチャニョルに近づいた。
いつものチャニョルとは違って
今にも泣き出しそうな顔をしていた。
BK「チャニョリごめん。
Aずっと俺の家にいてさ。」
CY「嘘つき。
セフンと一緒にいただろ。」
ドキリ、と心臓が音を立てた。
BK「なんでセフンとAが一緒にいたと思うわけ？」
CY「Aに電話かけたら、セフンの声がした……っ…」
するとチャニョルが私に近づいてきて弱弱しく抱きしめた。
CY「俺にはAしかいないんだよ……
お願いだから行かないで…ずっとそばにいて……」
『……チャニョルにはサランちゃんがいるじゃん…』
CY「サランは……そんなんじゃない」
そう言ってゆっくりと離れると
CY「俺、Aがどうしようもないほど好きで、
たくさんキスしたいし、それ以上のこともしたかった。
だけど、Aは恥ずかしがって全然してくれなくて、
理解してたつもりだけど理性は保てなくて
この欲をどこにも吐き出せなかった…。
その時サランが遊びでもいいから、って言ってくれてそれで…」
チャニョルの話を聞いてどうすることもできなかった。
チャニョルは単に私に冷めてしまったのだと思ってたけど
そんなんじゃなかった。
私自身がチャニョルを苦しめてたんだ。
『チャニョルごめ「謝らないで。」
CY「どのみち俺も最低なことしてたし、
だけど、約束してほしい。
俺から離れないってことと、セフンとは関わらないこと」
私はこれに小さく頷くと
嬉しそうにチャニョルが私の頭をワシャっと撫でた。
だけど、そんなチャニョルの後ろにいるベクは
心配そうに私を見つめていた。
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作者名：て て 。
| 作成日時：2015年10月18日 1時
