Mission 42 ページ42
ルハンSIDE
LH「はぁ……」
がらん、と
一気に寂しくなる教室。
あの後二人がイチャイチャ
しだすから無理やり帰らせた。
LH「隠れてるのバレバレだから。
………しうちゃん。」
そういうと教室のロッカーから
しうちゃんが顔を出した。
MS「やっぱりバレてたか(笑)」
そういって
机の上に座っている俺の隣に
ドカッとしうちゃんが座った。
そして俺のことをジッと見つめてくる
LH「な〜に？しうちゃん」
MS「いつから好きだった？」
・
LH「………初めて会った時からだよ」
それは高校１年の夏。
初めてしうちゃんの家に
勉強しに行った日のことだった。
こんにちわ、と
白い歯を見せて笑った君に
俺の心は奪われた。
ま、世に言う”一目惚れ”ってやつ
この前までは一目惚れなんて
ありえないって思ってたのに。
そして高校３年の春、同じ高校に
なってしかも俺の入ってる
サッカー部のマネージャーになった。
仲良くなれるかも、なんて
思ってたけど
あいつの周りにはいつも一人の男がいた。
結局Aとは
あまり変わらないままだった。
MS「ごめんな、るぅの気持ち
薄々と気づいてたのに協力なんて
させちゃって…」
LH「いいの。俺がしたくて
協力したんだから。」
ただ俺はAと関われれば
それだけでよかったんだ。
なのに近づけば近づくほど
どんどん気持ちは大きくなってしまって
するはずのなかった告白までしちゃって。
そして気づくんだ。
LH「しうちゃん、俺ね、
自分が思った以上に好きだったみたい。」
って。
努力してるとこ
見られるのが恥ずかしくて
苦手な朝も早起きして
一生懸命練習して
ほんとはあんまり食欲ないけど
苦しくなるくらいいっぱい食べて、
振られるのわかってて告白までして。
しうちゃん
俺ね
俺ね…
MS「うん、よく頑張ったね。」
そのとき俺の何かが
プチっと切れて涙が流れた。
兄妹のはずなのに
どうしてしうちゃんは
俺の伝えたいことがわかるの。
MS「るぅは本当にかっこいいよ」
LH「知ってる」
MS「新しい恋探すか？」
LH「しうちゃんで十分。」
MS「はは、俺も。」
ありがとね、しうちゃん。
しうちゃんが親友でよかった。
・
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作者名：て て 。
| 作成日時：2015年8月27日 17時
