Mission 26 ページ26
ASIDE
MS「Aおはよ〜」
『…おはよ』
結局あの後
バレたらまずいかな、って
思って帰って来て朝食を作り中。
『ねぇオッパ…
昨日先輩と部屋で寝たでしょ？』
MS「そうだけど…
それがどうかした？？」
『今も寝てる？』
MS「………ぐっすり寝てるよ」
そう言って、優しく笑った。
”男は努力してるところ
見られたくないもんなの。”
ふいに頭を過った先輩の言葉。
あの言葉はこういうこと
だったんですか？
・
……いやいや都合いいように
考えちゃダメだ。
MS「……もしかして
朝るぅのこと見ちゃった…？」
『…あ、…いや…散歩してたら…
その……たまたま…
MS「そっか……じゃあるぅの
ために言わせてもらうけど、
るぅみたいなやつが
本物の影の努力者だからね？
実力だけであんなにサッカーは
上手になんてならないから。
あと、今日の勝負は……
俺はるぅが勝つと思うな。」
この時私は思ってしまった。
”確かに”
って。
ダメだよ。
私はジョンイナが昨日
いっぱい夜練習してたの知ってる。
勝ちたい気持ちは
先輩以上だってことも…
だからジョンイナは
きっと先輩に勝ってくれる
MS「気持ちの面では
るぅも負けてないと思うけど？」
『……何言ってるの？
だって先輩は私のこと嫌ってるんだよ？』
MS「まぁそう思う気持ちも
分からなくはないがね妹よ。
これだけは言っておくよ。
るぅはAを嫌ってなんか
いないからね。」
『…えっ本当？』
MS「だからジョンイナだけ
じゃなくてるぅのことも
ちゃんと見てあげて。」
『私先輩のことも見てるよ？』
MS「Aはジョンイナしか
見えてないじゃん。
もっと周りを見て、視野を広くね。」
『何言ってるのか意味分かんないよ。』
きっと今の私の
頭の中はくるくるぱーだ。
MS「………何で俺の妹は
こんなにも鈍感なんだろうね…。」
『…悪口？』
MS「…まぁそんなとこ。
一つだけお願いしていい？
るぅのこともちゃんと見てあげて。」
『だから見てる「もっと。」
MS「もっともっとるぅを見て。
…そしたら何かに気づくはず。」
何でオッパはそんなに必死なの？
・
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作者名：て て 。
| 作成日時：2015年8月27日 17時
