告白みっしょん。 (ページ13)

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Mission 13 ページ13

ジョンイナSIDE

「用事って何だよ…
早く来ねえと帰るぞ…ったく」

……待つけどさ。

校門前の壁に寄りかかって
Aが来るのをジッと待った。

もうみんなとっくに
帰っていてもう残っているのは
ごくわずかだった。

俺の前を通り過ぎた
２人組の男たちの会話に
自然と耳が傾いた。

『今日のダンスちょーきつかったよなあ！』

『運動部並だよなっ！』

本当は入る予定だったダンス部

その予定をひっくり返した
きっかけが、あいつがサッカー部の
マネージャーになるとか言い出したから。

そこまでならまだ多少我慢できた。
でも、”サッカー部の合宿”
これが俺のダンス部への道を突き放した。

１週間という長い期間の合宿。
男なんてみんな狼だから。
あいつに何があるかわかんない。

…ただそれだけの理由で
サッカー部に入部した。

小学校の頃だって
あいつに男が近寄らないように
いつも俺がそばにいて見張ってたし

中学の時あいつに
告白しようとした男に
あいつと付き合ってるから諦めて、
なんて嘘言ったこともあった。

……好きな女のために
ここまでする俺って、ほんと馬鹿だと思う。

でももう俺はあいつしか
見れないようになってて
他の女なんて、どーでもいいんだ。

笑い方は男っぽいし
走り方だって変だし
おまけに鈍感だし。

そんなお前のどこに惚れたのかって
聞かれたら、

『ジョンイナ待っててくれたの！？
帰ってて良かったのに！……でもありがとね！』

誰よりも優しくて
誰よりも眩しいこの笑顔。

待ってて良かったよ。

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