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ロックのかけられていないスマホを覗くと、LINEの画面には沢山の女の子の名前がズラっと並んでいた。
ミユカ(1)、サユリ(3)、スズナ(1)、ユキコ(2)
名前の横には謎の数字が並んでる。
何?これ?そう聞くと玲於くんがswitchを手に持ったままこちらを見ずに女の数字って答えた。
「どういうこと?」
「同じ名前の女が沢山いてわかんないから、数字つけてんの。それ返事適当に返しといて。めんどくさそうな奴はブロックしといて」
「は...」
それぐらい自分でやってほしい。
私の気持ちを知らずにこいつは。
開いた口が塞がらないとはまさにこの事だ。
「うわ、すご。
俺こんなに来てないけどなーおかしいなー」
「隼くん!それにしても酷いよね、こんなこと頼むなんて」
「Aちゃんも大変だね」
まあ、俺は話さない人はどんどん消してくタイプだから居ないだけだけどね。って隼くん。
「雑用係なんだからそれくらいできるだろ」
「ほんっっと最低」
他のメンバーさんは私をすごく可愛がってくれていて、ご飯に誘ってくれることもある。実は玲於くんと二人でご飯に行ったことも何回か。
でも、玲於くんは顔は可愛いけど、性格は最悪。
その度こう思う、なんで私こんな人のことが好きなんだろうって。
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作者名:めいこ | 作成日時:2018年12月14日 22時