女社長は今日も口説かれる (ページ12)

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これは優しさ？ページ12

『でも、パパ？え？パパ？！ねぇってば！』

、、最悪よ、こんなことってありえないわ！

「Aさん、どうしたんですか？」

『、、父が事務所の社員の給料を下げるって言い出したの…』

「あー、その事ですか。」

『なによその、元々知ってましたよみたいな言い方』

「その通りです。俺を含めここで働いてる全員知ってますよ、減給されることに納得もしてるし」

『納得なんて、、』

「まぁ、減給って言っても最低賃金より上はもらえてますし、他のとこで働くより全然働きやすいんですよここ。休みはちゃんとあって社長も優しいから」

『私を褒めてどうするつもりよ、』

「別に深い意味はないですけど、上司にはゴマすっといた方が良いって聞くんで」

『、それ私の前で言っちゃダメじゃない？』

「大丈夫です、Aさんこういうことすぐ忘れるでしょ」

『、、、わ、忘れないし』

、、そういえば、なんで減給なんかするんだろ

パパに限って理由は無いなんて言わないと思うんだけど…

「あ、理由ですか。減給の理由はですn」

『…なんで私が考えてることわかったの、？』

「そりゃあめっちゃ口に出してましたからね」

…………私って本当に馬鹿なのね、今更気付いたわ、、

「で、理由は、SEVENTEENの衣装費とか引っ越し資金を貯めるためなんです」

衣装費？引っ越し資金？あぁ、そういうこと…

『なんでそんな大事なこと私だけ知らなかったの？！』

通話してた時パパが私に「社員全員の給料減らすから」とか意味のわからないこと言い出して、

何も言えなかったのよ………今の代表は私だけど、お金の管理をしてくれてるのはパパだから、、

「いや、Aさんも自分だけ減給してSEVENTEENの資金貯めてること社員に言ってなかったじゃないですか。だから俺らもAさんにこのことを言わない期間を決めて、黙っとこってことでこうなったんです。もちろん、ソンス前社長にもAさんに言わないで協力してもらいました。」

『、、もうヤダ！なんで自分の給料減給してたのバレてたのよ！』

「Aさん今日すごい元気ですね、いつもクールな感じなのに」

『こんな状況でクールを保てるわけないでしょ？！』

私の部下は優しいのか優しくないのかよく分からないわ………