. Best Pals 06 (ページ12)

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# 心配と理由ページ12

Lay side

いつもはこんなに遅くないかなって言ってたけど嘘だよね？

Aが人差し指で親指を掻くのは嘘つく時の癖。

僕は心配だよ。

まだ14、5歳なのに僕らと同じかそれ以上の多くの仕事持って、学校行って、Aも寝れてないでしょ？

君は優しいから、そうやって僕らに嘘をつくんだ。

でもね、そんな優しい嘘は要らないよ。

人に頼ることが苦手なのは十分知ってる。

でも人に頼って初めてその時君が心を開くと思ってる。

こんなに仲良く見えても、君が頼ってくれなきゃ僕らに心を開いてないのと一緒なんだ。

今の君はあのテヨンヌナやヒチョルヒョンにさえ頼らないと聞いて驚いた。てっきりあの二人には心を開ききって頼ってるのかと思ってたから。

溜め込んで溜め込んで、爆発する前に頼ってほしい。

過去のことも、いつかは打ち明けてほしい。

人ってね、誰かに頼らないと生きていけないんだ。

太陽のように凛とする君が陰で背負ってるものは何？

こんなにも優しい君を縛ってるものは何？

君の口から、苦しい、助けて、と言われたら何処に居たって飛んで助けに行くよ。

「なぜだかあなたに会いたい夜

こみあげる涙

浮かび上がる私の心の中

雨が降るとおりてくる記憶に広がる痛みに

降りしきるあなたを見ながら

鮮明だったあの時間で止まったまま思い出に浸ったまま

美しかったあなたを描く

in the Rain」

みんなが起きないようにゆったりとした音程でAが静かに歌ってるのはテヨンヌナのRain。

心配、って思ってるけど寝れてない君の元へ行く僕らは酷い。

寝れない僕らの為に歌を歌って、

溜め込んだものを吐き出して泣く僕らを慰めて、

自分で答えに辿り着けない悩みを相談する僕らに面倒くさがらず的確な言葉を投げかけて、

結局僕らも君の睡眠時間を奪ってるんだ。

それでも君の元へ行く理由。

多分、依存なんだ。

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