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2話(蒼桜) ページ3

[夢主様side]

目を覚ますと、そこには見慣れない風景が
広がっていた。



鼻を擽る畳の匂い。寝心地は良くも悪くもないような布団に、私は横たわっていた。



「…ここ、どこ?」



小さく呟くと、襖を開けて、銀髪天パの死んだ目をした男が部屋に入ってきた。



「ああ、やっと目を覚ましたか。お前、うちの店先で倒れてるもんだから、ぱっつぁんに言われて
寝かせておいたんだよ。ったく手間掛けさせやがって。」



…意味が分かりません。
まず、この状況を整理すると…?


私は彼の店先で倒れていた。
それを天パに介抱される。
そして私は今起きた。



うーん、なんかこいつどっかで見た事あるんだよな…ま、気のせいか。




「すみません、その…ここは何処ですか?」




思い切り脱力したような紅い目を見て、
私は控えめに聞いた。




「…え?知らないの?…ここはかぶき町だけど?」



「かぶき町…?聞いた事ないなあ…」



「じゃあお前どっから来たんだよ?」




天パが私に呆れ気味に聞いた時、襖が勢いよく
スパーンと開いた。



「あっ!目を覚ましましたか!大丈夫ですかっ!」




「銀ちゃん、その人誰アル?もしかして彼女?」



襖から飛び出して来たのは、メガネを掛けた少年と、チャイナ服を着た少女だった。



「いや、そもそも面識ねーから…」



「そ、それより…その、お名前聞いて良いですか?
ぼ、僕は志村新八といいます!」



「え?ああ…A…だけど…」



「あ、すいませんつい…その、お通ちゃんレベルで可愛かったのでつい…」



…いやお通ちゃんて誰よ。




「あー、確かにお前、金髪ってえのはそこまで
珍しかあないが、整った顔してんなー」



「私ほどじゃないけど、可愛いアルネ!私は
神楽アル!覚えておくヨロシ!」



「あ、俺は坂田銀時。もう天パって呼ぶなよ。」



げ、バレてた…


ざっとこの人たちをまとめるとこう。


銀髪天パが坂田銀時。

オレンジ髪のチャイナ少女が神楽。

メガネが志村新八。




さて、どーしたものか…
考え込んで目を細めた時、


グウウウウウウ…



「あ」



「ん?もしかしてA腹減ったアルカ?」



「そ、そうかも…」



「なら私に任せるヨロシ!ご飯作ってきてあげるネ!」



「神楽ちゃん卵かけご飯しか作れないでしょ。
僕が作るからさ…」



「ごめん、私ちょっと外の空気吸ってくるね…」


私はそう言って外に出た。


「あれ?」


知り合い居たんだが。

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わごむ - ふぁっ!?終わりって書いてた...なんかすいません (2020年1月13日 23時) (レス) id: 37d509fa97 (このIDを非表示/違反報告)
わごむ - なんで今更見つけたかなぁぁぁ!?あっ、すっごい好きです。更新待ってます! (2020年1月13日 23時) (レス) id: 37d509fa97 (このIDを非表示/違反報告)
蒼桜 - エミリアたん天使っていう定期さん» 返信が遅れて申し訳ありません!コメントありがとうございます!逢威とも相談して、これからも更新頑張りますね! (2018年11月4日 18時) (レス) id: 6b4203fd69 (このIDを非表示/違反報告)
エミリアたん天使っていう定期 - 好きです!!更新頑張ってください!! (2018年10月28日 20時) (レス) id: 09e6bd33b5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:逢威、蒼桜 | 作成日時:2018年9月16日 17時

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