【オリジナル】EREMENT６ (ページ10)

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第２０３話　前へと進めページ10

五右衛門「…十六夜さん…あなたは言っていた…
刀は人を殺め、苦しめる道具ではない…
人を守るために自分の力としての道具なのだと…！
それなのに…俺は道を誤った…！
人を…何人も…人切りと…！」

十六夜「…」

あ「どっどうするの…おじさん」

十六夜「五右衛門…お前はどうするのだ？
新撰組に赴くか…？」

五右衛門「…そうするつもりだ
人を殺めてしまった以上…償いはする…
十六夜さん本当にすまなかった…」

十六夜「もうよい…もういいんだ…」

刀とは人を殺める…しかし、それは守る力である
おじさんはそれを知っていて、刀を集めていた
守る力だけではない、道具として見ているのではなく
一つの芸術作品として、刀を集めていたのだ

時雨はこの二人の姿を見ながら
自身の腰につけている刀を見つめていた

次の日、呉羽が帰ってきた
昨日の騒動については何も知らずに
ただ中で、技術を学んでいたらしい
刀とエレメントを取り外した後
大勢で行くのは迷惑だと私だけ行くことに

あ「入れてもらえない！？」

「昨日の騒動で忙しいんだ」
「昨日の今日じゃ、無理だ」

あ「…仕方ないか…」

昨日と追ったルートで、刀を預かった場所へと着いた
そこには姫さんの姿があった
待ってたのかな

あ「やぁ姫さん
昨日はごめんね」

姫「いえ！取れたんですね」

あ「うんそのまま、穴をあけておくのは悪いと思って
それと似た宝石を付けちゃったんだけど…」

姫「この灰色のは…？」

あ「スキャポライトっていう宝石なんだけど
気持ちを自立できるようにサポートし
過去の悪いことを癒して、未来に起きる不安を取り除く…
これから先、姫だからいろいろあると思うけど…
大丈夫！なんとかなるって！」

姫「…ありがとうございます…Aさん
そっくりな顔だから、まるで自分に言われてる気がします
母の形見として、後ろを向くことなく
一国の姫として、民を良い道へと…！」

あ「その意気！」

姫「これから、姫としての勉強をしっかり受けます
私が民を引っ張らなければ…！」

あ「そうだね…」

姫「あっ門は閉じられてましたよね？
また窓から飛び降りるのですか…？」

あ「うん…？」

姫「あまり無理なさらないでくださいね！？
貴方は人間ですから
お体を大切にあなたも目標があるのでしょう？」

あ「…」

姫「私に前に進めと教えてくれたあなたが
前に進めずにどうするんですか
ちゃんとお役目を果たしてくださいね」