【オリジナル】EREMENT６ (ページ47)

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第２４０話　魔力を秘めた果実ページ47

あ「エメラルドね！」

琥珀「話して分かってくれてよかった…」

時雨「っと…うひゃー…つらいな…」

呉羽「…もう…無理…」

あ「遅かったね～」

時雨「お前らは飛んでいただろうがぁ！」

あ「いたた！！」

呉羽「…どうも？」

エメラルド「…？どうも…？」

あ「エメラルドだよ！
悪いことは命令されてやっていたんだって！
話せばわかってくれた！」

時雨「ほっ本当か？」

琥珀「魔力を集めるのはおかしいことに気付いていたみたい
それと…前にゲームでAにまけたトパーズが
エメラルドに命令に従うのはやめろって言っていたみたい」

時雨「その感じじゃ…敵…なのか？」

呉羽「まるで味方のような感じですが…
直接会えればいいのですが…」

エメラルド「…俺トパーズどこにいるか…わからない…」

あ「だよね…」

呉羽「…あれが言っていた実でですかね…」

木の上にさらに木がある
３メートルくらいの小さめな木があった
そこには青色の林檎のようなものが実となっていた

あ「青色の林檎…」

時雨「おいしそう…とは見えないな…」

呉羽「これが知恵の実…
食べれば、知恵でも授かるのでしょうか」

エメラルド「…果実…魔力宿ってる…
あいつらはこの世界樹に宿る魔力を凝縮した
この実を…欲しがっていた」

あ「ここマトリアは魔力の宝庫ともいえるぐらい
魔力が多いんだね…
マトリアに来てから一気に魔力という言葉を聞くようになったよ」

時雨「まぁフロリトの魔女たちは魔力について言っていたけどな」

琥珀「知恵の実少ないんだね…」

エメラルド「…前より…魔力が少なく感じる…
もっと…生命力があった」

琥珀「確かに全体を思えばもう少しあってもよさそうだけど…
なんだろう…中途半端というか…」

琥珀が感じている違和感はおかしいことではなかった
この世界樹はここまで育ったが…これ以上伸びることができなかった

成長が止まってしまった木だ…
若木ではないし、これでも樹齢は１００年以上は経っているが
世界樹は言い伝えによれば、雲よりもさらにその幹を伸ばすと言われていた
現在、この４つの大地にあるのはこの世界樹一本だけと言われている

そして、世界樹の兄弟と当たるのが千年樹である
世界樹に比べて大きさが段違いだが、樹齢はこの世界樹を通り越して
名前の通り、千年以上とも言われている
千年樹もロフトにあるものが最後の一本となってしまった