【オリジナル】EREMENT６ (ページ44)

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第２３７話　大男ページ44

「荒くれどももよく来るが
最近では大男を見かけるな…」

呉羽「おっ大男…ですか…？」

時雨「こりゃ相当だな…
なら、目立つな」

「今さっきも見かけたよ
呪文のように魔力…魔力と言ってたが…」

時雨「！」

呉羽「…まさか…ですよね？」

時雨「もう魔力と聞くとあいつらしか出てこないな
とにかく、その大男と話してみようぜ」

呉羽「そうですねありがとうございます」

「いやいや、気を付けてな」

時雨「おう！」

・

琥珀「うはぁ～…魔力がすごいよこれ！
触ってるだけで体に流れてくる！」

あ「そうなんだ？うちはよくわからないや
でも、元気になる」

琥珀「力持ってるのにわからないの？」

あ「神様は魔力は力として使わないもん
まぁ封印時や解く時は体に宿ってる自分の魔力を使ってやるけど
神様はそれ以外で力として使うことができないの
周りから集めることももちろんできないから
ガイアは自分の中にある魔力を全部使って封印に身を投じたんだと思う…」

琥珀「むっ難しいけど…わかるようん！
身を投じたんなら、封印解かれたらガイアも出てくるの？」

あ「…？ごめんそこまではわからないんだ…
封印が解かれた例はあるんだけど…
その時に封印を行った神様のことは知らないから…」

琥珀「へぇ…でも気になるよね」

あ「…そうだね」

「お客さん、観光ですか？」

あ「え、あぁはい！」

琥珀「これ登れませんか！？」

「すいませんが、現在は登ることはできないですね…
上で今問題が起きているので…」

あ「え？問題って…」

クロウ「お前ら、早いな…
なんだ？」

あ「あれ、時雨たちと一緒にいたのかと…」

クロウ「いや、樹が気になったから来てみた
上に登れない問題でもあるのか？」

その時、また後ろからでかい足音が聞こえたので
びっくりして、琥珀とクロウと一緒に恐る恐る振り向くと
逆光だが、大きい影が目の前にあり
琥珀と一緒にギャー！と叫び声をあげた
クロウも動揺して固まっていた

「おっお客様…？」

？「…おいら…上に行きたい…」

「すっすいませんが上には今は…」

？「…命令…だから行く…
すまない…」

その大男は樹に掴まるとロッククライミングでもしているかのように
軽々と上へと昇って行ってしまった
もちろんそれにびっくりする係員

あ「ちょ！」

琥珀「ええ！？あんなに早くに！？」

クロウ「すげぇ握力だな…」

時雨「お～い！」