第236話 果実の楽園フレス ページ43
見えてきた!
森と思われていたが、ただの木々が集まっているだけで
それは果樹園といえるほど…樹には実がなっていた
あ「おいしそー」
時雨「街に入って一声がそれか!?」
クロウ「果実か…俺、りんごとなしぐらいしか食えないわ」
琥珀「えー!? クロウ みかんとか好きじゃないの!?」
クロウ「みかんか…食べれないわけじゃないが好みじゃないな
柑橘系はあんまり…」
あ「うちも、りんごとなしが好きかな…
さくらんぼが一番好きだけど」
呉羽「…っ!?」
時雨「っと…どうした? くr……!?」
あ「ええ!? ひっ人?」
琥珀「いやいや! 果実果実!
果実が歩いてる!
というかさっきから魔力の量がすごいんだけど!」
クロウ「…本当だ
歩いてる果実たちからだな」
あ「ねね! 初めてここに来たんだけど
この街の人達って果実なの?」
「はい! 私達フレスの人々は皆
果実からできてます!
すべてはあの木のおかげです!」
と、見つめる視線の先には
大きな木があった、見上げなければ、上か見えない
それどころか、雲突き抜けてません!?
時雨「なんだあれ…でも、あの木どこかで…」
呉羽「キコリ村がある木に似てますね
千年樹ですか?」
「いいえ! これは世界樹です!
世界で一番でかい木と言われてますよ!
それでは!」
あ「ありがとう!
へぇ世界樹か…
そういや、天界からもこれが見えた気がするな…」
クロウ「見えたのか!?」
あ「うん、天界からじゃ一番上の部分しか見えなかったけど
あれほどでかい木は初めて見るねって言ってたし」
時雨「おいおい…それどこまであるんだよ!
天界から見えるほど高いのか!?」
あ「まぁほんとに先だけだよ
どこまで幹があるかだけど…」
琥珀「にしても、街の人…いや、果実たちから
すごい魔力を感じていたのはこの樹からだったんだね…!
もっと寄ってみようよ!」
あ「うん!」
時雨「…おっ! これくれないか?」
「はいよー!」
時雨「ありがとう!
聞いてもいいか? あの大きな樹のてっぺんには何があるんだ?」
「それがよ、今いろいろと問題が起きててよ…」
呉羽「問題?」
「あぁ! あのてっぺんにはな
あの樹に実っていた知恵の実っていう実の残りがあるんだが
どうもそれを取ろうとする輩がいてよ…!
今、近寄るぐらいはできるが上に上ることはできないな」
時雨「ほー…とんでもない奴だな
どんな奴らが来てるんだ?」
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