【オリジナル】EREMENT６ (ページ41)

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第２３４話　よくしゃべるなページ41

サファ「あはは！んじゃやっちゃうっすよ！」

サファイヤが時雨に向かっていく
剣をしまったその手はそのまま剣にある
まさか…あの構え！

時雨「(意識を集中させて…あいつの気配を見つけた後
タイミングよく…放つ！)」

サファ「っ！！」

時雨「居合い切り！」

それは、あのおじさんこと十六夜さんが
刀を出すときにやっていたことだった
時雨はそれを目で覚えて、やって見せたということだろう
力をためて、一気に放たなければあいつには勝てない
そう思ったのだろうか…

サファ「うっあぁ！？なっなんだ…？」

時雨「居合い切りだ
和国で学んだことだ覚えておけ
もういいだろう」

サファ「…ハハハ…流石っすわ…
でも、うちらは引けないんすわ
これは時間稼ぎっすよ？
ちょっとだけしか稼げなかったすけど…
あと少しで魔力もたまり、魔王様に捧げるエレメントが見つかるっす」

あ「生のエレメントは魔王にあげるつもりだったの！」

サファ「もちろんっすよ！
あの魔王様が復活した時、うちらを消しかねないっすからね
もっと素敵なものがあるといって渡すんすよ…あっ
言い過ぎたっす！」

琥珀「捧げるために生のエレメントを」

サファ「でも、それじゃなくてもいいんすよ…
生を教えてくれないなら、死のエレメントでもね？
あいにく、それだけじゃ足りないから二つなんですけどねぇ」

？「おしゃべりが過ぎるわよ
サファイヤ」

サファ「ゲゲ！姐さん！」

クロウ「！椿！」

椿「呼び捨てにしないで
サファイヤ、それ以上話すことはないわ
生のエレメントは吐く気はないようね？」

あ「もちろん…」

時雨「あれが…ボス？」

椿「あら、あの時にいなかった嬢ちゃんの仲間ね？
にしても、特に青い髪の者、サファイヤ相手によく耐えたわね？
流石、ラルクの戦闘民族ね」

時雨「！」

琥珀「え！時雨のことを一瞬で！？」

椿「当たり前よ
ラルクの戦闘民族は皆、青い瞳を持つ者よ」

時雨「あぁそうだな…だが、なぜ知ってる！」

椿「そりゃ知ってるわよ
ただ無知でいるわけないでしょ？」

時雨「…」

椿「さてと…ほら、帰るわよ
生のエレメントよりいいもの見つけたから」

サファ「！へ～！まじっすか！？
見つけたんすか！」

あ「なっなにを…」

呉羽「死のエレメントですね」

サファ「え！？うちなんにも言ってないっすよ！？」

椿「あんたが馬鹿だからわかっちゃったのよ？
行くわよ！」