第198話 お城は数分 ページ5
姫「あなたのその顔! わたしにそっくりです!」
あ「そっそう?(逆かもね…たぶん)」
姫「ぜひいらしてください!
お城へ!」
伊之助「姫様、気持ちはわかりますが
いろんな人を城に招かないでください…」
姫「あら、伊之助
東門は暇だから案内してるの?」
伊之助「暇じゃなくなりましたよ
毒の海だったものが、この人たちのおかげで
毒が消えて、マレディの船が通るようになりました」
姫「そうなの!?」
伊之助「その後、報告もしたいのですが…」
姫「大丈夫じゃないかしら?
この方々が毒を消してくれたんでしょう?
なら、悪い方々ではありません!」
伊之助「…そうですね
どう…します?」
時雨「んじゃ、お言葉に甘えて…」
あ「行かせてくださ〜い」
姫「それでは行きましょう!」
あ「っとと…」
姫に腕を組まれ引っ張られながら
私たちはお城へとやってきた
何かとお城に行くことが多い気がする…。
姫「お父様?」
琥珀「誰もいないみたいだよ…?」
姫「じゃあお出かけになられてるんですね
どーぞ!」
呉羽「広い部屋ですね…
! それは…?」
姫「これ…ですか?
お母様の形見です
刀なんですが、特殊な加工がされており
ほら、綺麗な宝石がつけられているんです」
あ「(あれどうみても、エレメントだよね…)」
時雨「(形見なんじゃどうしようもできないだろ…)」
呉羽「(私なら、外せるかもしれませんが…
)」
琥珀「(でも、この姫さんきっと離れないよ?)」
あ「(じゃあとにかく出直しがいいかも…)」
姫「みなさん?」
時雨「あっああ 悪いな
ちょっと寄るとこあったのを思い出してな!
まぁまだここにはいるからよ
じゃあな!」
姫「ええ!? 皆さん
ここ高いんですよ!?
窓から落ちていくなんて…!
死んじゃいますよぉぉぉ!!」
琥珀「ギャー!!?」
呉羽「!?」
あ「うおお…びっくりした…」
時雨「悪いな こうでもしないと
返してもらえなかったんでな」
あ「ところで、寄る所ってどこ?」
時雨「そういや、マックスの知り合いが
この街にいることを思い出してな」
あ「人脈広いよねー」
呉羽「お二人とも落ちながらよくしゃべれますね…!!」
琥珀「たかすぎー!」
こうして高いお城の窓から飛び降りた
お城にいた時間はほんの数分だけだろう…
何しに来たんだよ!?
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