【オリジナル】EREMENT６ (ページ33)

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第２２６話　災いは去ったページ33

クロウ「…消えたか」

あ「クロウ、あれがボス…？」

クロウ「…あぁ椿は九尾でな…
ハロも化け猫でルビーは天狗さ
妖怪のたまり場だな…」

あ「…」

時雨「おい！急に走り出したからびっくりした」

あ「あぁごめん…
敵側のボスに会ったよ」

時雨「！」

呉羽「やはり、妖怪…ですか？」

あ「うん九尾のそれも女性みたい」

時雨「女…？なんでまた…」

あ「私たちが目的を知ってることを
彼女は動揺もしなかった、知ってたってことだね」

クロウ「当然だあいつは嘘が見抜けるのさ」

琥珀「なにそれ…顔見ただけで分かるとか？」

クロウ「能力とかじゃないぞ
勘が鋭いってことだな」

あ「そう…そうだ！
地震の原因…」

クロウ「…あいつだな」

あ「…え」

クロウ「椿の奴だ
きっとあのナマズに地震を起こさせるようにしたんだろ
あいつならやりかねる」

呉羽「…もうそろそろ日が変わりますが…
ここは日が落ちないんですね…」

時雨「ここはどうやら地下の世界らしい
天井のは人工の太陽みたいだしな」

あ「とにかく…これで原因はなくなったから…」

？「皆さま…」

あ「あっ！テートさん！」

？「…私の教会へ来てください」

時雨「？なんだ？」

琥珀「ここではちょっと顔が見せられないんだよ」

・

テート「…「災厄」の予知が消えました」

あ「おー！」

テート「「災厄」が消えたのは
あなた方が街で少し騒ぎを起こした後です」

クロウ「すっすまん…」

テート「いえ、そのおかげで「災厄」の予知は消えました
私を作ってくれたあの方も…街の人々も喜びます…」

時雨「機械だったのか…」

呉羽「それで顔を見せられなかったのですね」

テート「私は船のありかを教えました…
しかし、あの船がどうやって動かし
どうやって「災厄」から逃れられるのか…
機械の私はわかりません」

あ「あの船の役目は終わったよ
引き上げないで湖の底で置いておいてあげて欲しいの」

テート「必要なこと以外は何もいたしません
「災厄」は災いを呼ぶということしかあの方から聞いていません…
機械の私は「災厄」の本当の災いを知りたいんです」

時雨「大きな地震さ
街は崩れ、人々が死ぬ…それが災いさ」

テート「…なるほど…すっきりいたしました…
私は残された電力で静かに眠れます…
私は…機械…あの方のもとへは行けないけれど…
せめて…近い…場所…に……」

あ「テートさん！？」