【オリジナル】EREMENT６ (ページ32)

今日:28 hit、昨日:37 hit、合計:3,372 hit

第２２５話　街のほうに感じた気配ページ32

呉羽「これで頭を冷やしなさい」

クロウ「それ冷やすって言わないんじゃ…」

ナマズ「ギュー！！」

大きな声を上げて湖の中へとまた姿を消していった
見えなかったが、きっと相当痛かったのだろう
あれが原因なのだろうか…？
悪い感じはしなかったが…

時雨「本当にあれが原因なのか？」

呉羽「悪い感じでは…」

あ「なさそうだし、殺気すらもなかった」

クロウ「…？おい
街から気配がする」

時雨「はぁ？」

あ「…！ほんとだ！」

クロウとAは何かを感じたといって急いで走って行ってしまった
何が何だかわからずに二人があんなに異常に反応する以上
ただ事ではないと分かり、急いで後を追う
もしかしたら、ナマズは関係なくて
地震の本当の原因はほかにあるのか…？

・

あ「！いた！」

ただものではないオーラを感じ
しかも、殺気丸出しだったので
これは危ないと思い、弓を剣に変えて切りかかる

？「！」

クロウ「無駄だな！」

？「っ！足元を…」

クロウ「しっ！捕まえたぜ！
まずはその帽子を取ってもらおうか！」

？「…」

あ「…？女…？」

帽子を取られた者はその太刀筋と綺麗な顔が…
その姿を見て私は一目で女性だと思った

あ「…誰」

？「…ハロ…ルビー…サファイヤ…
彼らには会っているはずよね……？」

クロウ「！てめぇ！椿！」

あ「椿…あなた、エレメントを狙ってるものね！
ミカエルはどこ！」

椿「あら、いきなりそれ聞くの？野暮じゃない…？
あたしは一応…あいつらのボスみたいなものだけどねぇ？」

クロウ「…」

あ「ボス…」

クロウ「…はっ！何がボスだよ
自分の仲間の動きすら把握できてないんだろ」

椿「黙って」

クロウ「ぐはっ！」

あ「クロウ！」

椿という女性はまだその体全体はマントで包まれていて
わからないが後ろから出てきた何かに叩かれたクロウ
その影響でクロウは飛ばされて家の壁にぶつかった

椿「フフフ…あたしは九尾なんだよ」

クロウ「椿！
お前は魔力を集めて何を企んでる」

椿「…へぇ…魔力集めてることに気付いていたんだね…？
そこの嬢ちゃんも…うちらがやろうとしてる事わかってるようだし…」

あ「もちろん…散々邪魔されてるしね…」

椿「でも、こっちも邪魔はされたくはないよ！
魔王様がこの世を暗黒に包んでくれるまで…
あたしは集め続ける！」

そういって、白い煙に包まれて消えて行ってしまった