【オリジナル】EREMENT６ (ページ4)

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第１９７話　和国の文化と姫様ページ4

門が開かれるとその先には
大きな建物と
その周りに並ぶ、瓦の屋根の家々

琥珀「ふぉー！！
すっご！」

時雨「でかいな…
あの目の前に見えるのはお城か？」

伊之助「あれは、和国の和国城ですね
あそこに殿様と姫様が住んでいます」

琥珀「殿様？」

伊之助「外で言うと、王様でしょうか
今の門が東門になります
これから目指すべきところはここからまっすぐ行った場所
西門から外に出るほうがいいでしょうか」

あ「なるほどー」

伊之助「…もう暗いですね
今日は泊まるところを探しましょうか」

そういうことで、伊之助さんの案内で
宿屋が見つかって、泊まることに
部屋も、和室と呼ばれる和国特有の部屋で
畳と呼ばれる床も心地の良いものだった

琥珀「いいものだね！」

時雨「風呂上がりの服はこんなの着るのか…」

呉羽「確か、浴衣というものですね」

あ「時雨は青と黒の浴衣にあうよね」

その日、和国の文化をいろいろと教えてもらい
綺麗で、繊細な文化の数々を見せてもらった
ここ和国の和人は器用な人が多いと知った
そして、思ったよりシャイであることも

翌日になり、町を案内してもらうことになった

伊之助「ここの甘味はおいしいんですよ」

琥珀「甘味？」

呉羽「甘いものですね」

伊之助「はいどーぞ」

あ「いただきます！」

琥珀「…！！うまっ！」

時雨「にしても、これは細かいな…」

呉羽「器用な方が多いのは昨日分かりましたが
ここまでとは…」

伊之助「それは和菓子ですね
和人全員が繊細ってわけじゃないんですよ
その人の個性ですね
和国特有です」

呉羽「個性がそれぞれあるんですね
でも、綺麗なものです」

時雨「ん？なんか騒がしくないか？」

伊之助「あっ！姫様！」

あ「ええ！？」

道の前から走ってくる雰囲気が違う子と
私がぶつかってしまった

あ「いてて…
大丈夫？姫さん……！？」

？「大丈夫です……！」

琥珀「ええ！？どっどうなってるの！？」

時雨「おまっ…同じ顔って…」

顔を見合わせる姫さんと私
その顔はどちらも、鏡から出て来たのではないかと思うような
瓜二つの顔だった

？「ええ！？わっ私がいる！？」

あ「それはこっちのセリフですよ…」

伊之助「どっどうなってるんですか…？
知り合いだったんですか！？」

あ「んなわけ…
ただでさえ、兄弟が多いのに
双子だなんてことはないよ」

時雨「そう…だよな…」