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第223話 見えない者 ページ30

時雨「そういうと思った!」


あ「一体何の話さ?
なんで「災厄」のこと知ってるわけ?」


時雨「シルトから聞いたんだ
ほら、そこにいるだろ」


あ「…頭大丈夫?」


時雨「はぁ?」


あ「シルトって誰…?
今ここには時雨しかいないじゃん」


時雨「…!?」


あ「…もっももも…もしかして…」


時雨「…はは…んだよ見えてるのは俺だけか」


あ「やっぱりぃぃ!!?」


シルト「はは 見えないのか…
「災厄」の大本を…船の役割を終わらせてくれ…頼んだよ…」


時雨「…消えたか」


あ「もしかして、船の底にあった人骨って…」


時雨「ああ、シルトだな
あいつが近と遠のエレメントを持っていたんだ」


あ「あるよ ここに!
そっかこれで謎が解けた
ここに落ちてくるはずがないと思ってけど
やっぱり人の手でここにあったんだね…」


時雨「いいか、「災厄」は大地震だ」


あ「地震…?」


時雨「人が死に、大地が壊れ、街が壊れる…
これが恐れていた「災厄」のことだ」


あ「それを知らないから「災厄」と聞いて恐れてたんだ…」


時雨「シルトから聞いた話は
上に上がってからみんなに話す
とりあえず…この船を出て湖から上がろう
クロウ! 一回出るぞ!」


クロウ「え…なんかわかったのか?」


時雨「まぁな 上で説明する」


クロウ「おう…?」




船の膜を超えて
上へと浮上する
ウミヘビたちは行きの時とは違い、おとなしかった
自ら顔を出すと手が見えてその手をつかんで上がる




あ「はぁ…ありがと…」


琥珀「あっおかえり!
誰かいたの?」


時雨「…」


あ「…え」


呉羽「あっ お帰りなさい
どうでした? 収穫は…」


あ「…え、今手を伸ばして…」


琥珀「…え”…うち…手なんて伸ばしてないけど…」


あ&琥珀「…ギャー!!」


時雨「おい 助けるのはいいが…」


シルト「クス ごめんごめん…」


呉羽「時雨? 一体誰と…」


時雨「気にするな
じゃあ、ちょっと長めの話になるからな…
と言っても、「災厄」が近い…
急ぎで説明する…」

第224話 フラグは回収するものです→←第222話 助けるか、大本を絶つか…



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作者名:アクサモ(音羽) | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2016年1月10日 1時

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