第222話 助けるか、大本を絶つか… ページ29
あ「……うっ動かない…よね…
ひぃ!? いくら元は神様でも骨とかホラーはぁぁぁぁ!!?」
動くはずのないものにただならぬ恐怖心を抱きながら
またチラりとみる
あ「…男の人…かな…?
一回り大きいし…
っていうか新品の船になんで骨がぁぁ!」
・
時雨「…幽霊か…」
シルト「それとね…僕は地上で拾ったものがあったんだ
綺麗な珠だったな…二個引き合うようにあったんだ
離しちゃいけないと思ってね…」
時雨「それ! エレメントじゃないか!?」
シルト「…? 珠には文字が書かれていて「近」と「遠」だったかな」
時雨「それだ!!」
シルト「安心して、君の仲間が取ったみたいだから…
クスス…あの子は怖がりだね
…神様…?」
時雨「…お前に何が見えてるのか知らないが…」
シルト「彼女は…元神様…なのか?」
時雨「…まぁな」
シルト「…そうか…いたんだね…神様が…」
時雨「俺はあいにく、神様頼みはしないほうでね
神様がいても、俺は神様にお願いして運命を変えてもらうより
自分で変えることにしてんだ…」
シルト「…君の考えは君自身の考えさ
僕はそうは思わない…
あの時、船が空から落ちてきたのも神様のおかげなんじゃないかって
死んだこの身になっても信じているんだ…」
時雨「…」
シルト「さてと…君たちがここに居るということは
「災厄」が来るんだね…?」
時雨「ああ、どうにかして船を動かそうと思っている…」
シルト「…君たちには魔力があるけど
それは使うべきではないのかもね…
使うべき鍵は君たちが集めてきたもの…かな?」
時雨「…エレメント…」
シルト「君たちは僕とは違う…だけど
船はまた来るべき日に置いておかなければいけない…」
時雨「…ふっ…ははは…」
シルト「…?」
時雨「…地震の元凶を突き止めてみせるさ」
シルト「!?」
時雨「俺は単純だからさ
どんなにやっても、誰が船を動かすなんて
そんな決められたことなんかしなくていいように
俺はその地震…「災厄」を止めてやるつもりだ!」
シルト「…君たちは面白いなぁ! ハハハ!
…その元凶が絶てたのなら…
もう船の役割はなくなるわけだ」
あ「あっ時雨みっけ!」
時雨「…なぁ、この船…どうやらいろいろあるらしい」
あ「…? どういうこと?」
時雨「同じ話をする時間はない
とりあえず、二つ選択肢がある
この船で人を「災厄」から守るか
「災厄」の元凶を潰すか…」
あ「…潰す」
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