【オリジナル】EREMENT６ (ページ23)

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第２１６話　災厄を恐れる人達ページ23

落ちていくみんなの姿
それはゆっくり落ちていくように見えたら
周りは明るくなっていった

・

あ「あれ…？
なにこれ…！？なんでこんなエプロン来てるわけ！？」

琥珀「…！？」

あ「…あっ兎だ」

琥珀「いや確かに兎の格好だけど！
白兎はこんな格好でアイドルなんてやってない！」

あ「はいはい…
で、なんで私は青いエプロン姿で
琥珀は兎の格好な訳…？
時雨たちいないし…」

琥珀「じゃあ探そうかー」

あ「…それにしても…」

この景色とこの格好の本を見た気がするんだけど…

・

“おとぎの国アリス”の本を…

・

しばらく歩いていると街を見つけた
そこの街の人はなにかに怯えていた
訳を聞くと来るべき日“災厄”に怯えていたようだ

あ「来るべき…災厄…？」

「この街は滅ぶんだ…！
我々には予知の力がある…
だが、逃げられる手立てがあるんだ…」

琥珀「逃げられる手立て？」

「私達には予知の力があるが
私達以上に予知の力があるお方がいる
その人が言っていたんだ
こっちだ！」

あ「ちょっとまって！
なんで私たちをその人に…」

「外から来た者なんて初めてなんだ！
これも何かの運命なんだ！
予知じゃ何にも見えなかった…！」

なんでもここの街の人たちには
デトワールさんのように予知の力があるそうだ
そこへ向かう中でデトワールのことを聞いてみると
彼はここの出身である日、突然姿を消したという
外の世界で元気にしてると聞くと安心していた

・

・

着いたと言われて琥珀と話していたら言われた
上の窓がステンドガラスになっていて
教会っぽい建物だと思った

「テートさんこの方々
外の世界から来た人です！
こんな時に現れるなんて運命ですよ！」

？「！本当に外の世界…から」

「もちろんです！
災厄についてお聞きしたいようで…」

？「…わかりました…どうぞお座りになってください」

中も教会そのものだったが
一部は生活感が溢れる空間となっていた

？「ここは元々教会の建物だったのです…
災厄を予知したものたちは
逃れられないと思い、神への信仰を辞めてしまったのです…
改めて…私はテート…」

顔を覆っていた白いベールを取ると
顔には目から線が下に入っていた

琥珀「うわあぁぁ！？」

テート「やはり、びっくりされますね
私は機械です」

あ「えっ…機械…？」