第214話 力の抑制 ページ21
マヌカ「ああ、お前があの…
確かに変わってるな…」
杏「なにそれ…
まぁいいわ、冥界へ帰りたいなんて思わないわけ?」
マヌカ「俺が戻ったところで、待っているのは罪だけだ
俺はこの空のもとで死にたいのさ
これ…あのピンクのやつに渡してくれ」
杏「…ええ ここの空はきれいでしょ?
私も冥界の空は見たことあるけど
あそこは…地獄そのものね」
マヌカ「…あぁ…」
杏「…まぁあんたが死んだら
お墓は立ててあげるさ」
マヌカ「…どっちでも…いいさ…」
そういって、マヌカは目を閉じた
動かない手と開けない目…
悪魔の死だった…。
杏「はい これ」
あ「ありがと…杏ちゃんも来たんだ」
ベゴニア「私一人で行くといったのに…」
杏「そんなことしないから不安になったのよ
さてと、もう帰るわよ…
…あら? クロウもいたのね」
クロウ「まぁな」
杏「あんまり、旅を邪魔しないのよ?」
クロウ「お母さんかお前は…」
杏「そういえば…あなた
お仲間さんと離れてるけど、エレメントは?」
クロウ「あー忘れてた
あるぞ ここに全部な」
杏「じゃあ うちのも渡しておくわ」
あ「えーと、ルゥ君のやつかな?」
杏「ええ、ルゥは今、アルタカルタの所にいるわ
彼が持ってた星と影のエレメントは私が預かってたからね はい」
あ「んー…守と狂がユリたちが持ってたものだね」
クロウ「ああ」
杏「…あなた納得させてここに居るんでしょうね?
どうせ、自分には力があるから一緒に居られないとでも思ったのかしら?」
クロウ「…」
杏「はぁ…制御できるあなたなら心配はいらないじゃない」
クロウ「制御できないからここに居るんだ」
杏「…は?」
クロウ「わからないが、出したいときに出せないし
出したくもないのに出すときがある
上手く力が制御できないんだよ
この頃それが多くなってきてる…」
杏「確かに、魔力の乱れを感じるわね」
クロウ「わかるのか?」
杏「当たり前でしょ!
そうね…心の乱れもあるけど、魔力が増えたわね?
なにしたのかしら?」
クロウ「…別に…」
杏「それが原因よ
魔力を抑えられなきゃ人として暮らすのは無理があるわ」
クロウ「…ただ…この頃、ゲームしてたから
たまにはと思ってアルタカルタで敵が襲撃してきたから
力出してた…それだけだ」
杏「力の使い過ぎね!
まったく…魔力が増えたことで器が入らないのよ
私じゃどうすることもできないし…」
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