【オリジナル】EREMENT６ (ページ20)

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第２１３話　青い空の下ページ20

マヌカ「…あぁ…いい色だ…」

ベゴニア「…お前は俺を嫌っていたな」

マヌカ「当たり前だ
お前は優秀だ、俺よりも力があった
だから憎かった！」

ベゴニア「じゃあ決着をつけよう
私自身、なまってるし…」

マヌカ「そうやって余裕ぶるから嫌いなんだよ！」

そういって、ベゴニアへと向かっていった
ベゴニアはそれを平気な顔で受け止める
悪魔同士の戦いというものは怖いものである
それぞれが人の力で戦ってはいないのだ

ベゴニア「っと…これじゃ決着がつかないからさ…！
冥界でもよくやったでしょ、一騎打ち」

マヌカ「ああ、やったな
じゃあそれでやるか…」

ベゴニア「…正直に言うと
君が羨ましかった」

マヌカ「は？」

ベゴニア「冥界以外の世界を見たいって
そういう夢を持つものは少なくなかった
だけど、俺にはそんなのはなかった
やることもない、自分には目指すものなんてなかった」

マヌカ「…ふざけんな…
お前は完ぺきで！強い力を持ってる
それで目指すものがない！？
馬鹿なことを言うな！」

ベゴニア「でも、そんな中
俺は変わるために冥界を出た
そしたら、目の前に人間の娘がいる…
こんなに不思議なことはなかった…！」

マヌカ「…」

ベゴニア「俺の強い力を持った者を
あいつは呼び出した！
こんなに愉快で……すごいと思った」

あ「ベゴニア…」

クロウ「杏のことか」

あ「今頃かよ！？」

ベゴニア「俺はこの人といたら
なにかこれから楽しいことが起きるんじゃないかと思って
今、俺はここに居る…」

マヌカ「…もういいやるぞ！」

二人が双方に向かって走り出す
マヌカには少し迷いがあるように見えた気がした
そして、二人は両方を切った…

ベゴニアには頬にかすり傷ができた程度だが
マヌカは前をすっぱりと切られていた
膝をつき、仰向けに大の字となって寝た

マヌカ「…はっ…はぁ…
これで…終われる…」

ベゴニア「…なんで迷った」

マヌカ「…お前のその昔話聞いて
そいつに会っちまいたくなった…」

ベゴニア「…あの人はここにはいｎ杏「いるわよ」
！なんで…」

あ「杏ちゃん！」

杏「ほら、お仲間さんよ」

クロウ「おう３人とも、無事か」

杏「落ちた衝撃で気絶してるわ
時期に目が覚めるでしょうね」

杏はマヌカを覗くように顔を見る
敵意はもうないことに気付いて無防備なんだろう

杏「あなたがマヌカね
私がそうよ」