第212話 銃を使う悪魔 ページ19
クロウ「おう…やる気か」
あ「それはあなたのような悪魔が使うものじゃない」
?「どうだか…?
さてと始めよう!」
羽がボロボロな悪魔は
エレメントを掲げると一個の銃が上から落ちてきた
?「こんなものが役に立つっていうのか…?
まぁいいか これを引けばいいんだな」
クロウ「銃のエレメントか」
あ「あれから奪わないと…」
撃ってきた銃弾をよけるクロウとA
刃のエレメントを使って
弓だった武器を剣に変えて
避けながら向かって走っていく
?「おっと…早いもんだな…」
あ「っ!」
突きつけられた銃口に少し怯えていると
後ろから黒い影に気付いた
悪魔は気づかずに引き金を引こうとした時
ガンッという鈍い音がした瞬間に
銃口から遠ざかる
クロウ「っよし!」
?「くそ…こざかしいな!」
あ「冥界から逃げて来たんじゃないの?」
?「…そんなバカみたいなことが…」
?「いえ、あなたは逃げ出した
そうでしょ? マヌカ」
マヌカ「…ほぅ…ベゴニアか…
なんだ? 新しい主人でも見つけたのか?」
ベゴニア「あそこから逃げ出したあなたに言われる言葉ではないですね…」
マヌカ「…うるさい」
別の銃を作り出し
ベゴニアに向けて放ったが軽く避けられた
ベゴニア「お前は冥界の掟を破ってここにきた
勝手にここに出てくるのは違反だな」
マヌカ「あんな暗い世界より
青空で綺麗なこの世界に出てみたい…
そう思ったからお前だって来たんだろ!」
ベゴニア「俺はちゃんと許可をもらってここに居る身だ
お前とは違う」
あ「べっベゴニア…?」
ベゴニア「すいません 杏様はいませんよ
私一人です」
マヌカ「お前が敬語とか笑えるな…」
ベゴニア「笑ってる場合じゃないのは分かってるだろ
今すぐに使うのをやめろ
それからはよくないものを感じる
悪魔の感というやつですね」
マヌカ「…ハハハ! そんなもの分かってて使ってるんだよ
これは悪の心をもった俺みたいなやつが使えば心が取られるんだったな」
ベゴニア「お前、この世界に来て何がしたいんだ」
マヌカ「決まってるだろ
俺は…俺自身の死に場所を探しているんだ
まぁせめて青空のもとで死にたいがな…」
そんなマヌカの願いを聞いたのか
コロセウムが音を立て始めた
そして、周りを覆っていた厚い壁が崩れたと思ったら
そこから出てきたのは青い青い澄んだ空だった
正確には青色の壁だが…
マヌカにはそれが青色の綺麗な空に見えた
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