【オリジナル】EREMENT６ (ページ18)

今日:3 hit、昨日:37 hit、合計:3,347 hit

第２１１話　異様な建物ページ18

和国の西門をようやく通過できた
ﾊﾟｯと見渡してみると三つ行き先が見える
異様な形の建物と木々が生えている場所と
一本の木が生えている場所と…

時雨「…異様だな」

呉羽「どこから行きましょうか…」

琥珀「この魔力の壁って和国の人が張ったのかな？」

あ「そんな魔力持った人は感じなかったけど…
でも…このマトリアに来てから奥のほうから
すごい魔力を感じるんだよね…
杏の時と似てるけど、それ以上かな」

クロウ「あれじゃねぇのか？琥珀の婆さん」

琥珀「すごい人だからそれかも！」

時雨「とりあえずだ…左から行こう」

あ「じゃああの異様な建物だね…
まぁなんとなくコロセウムなきがするけど…」

琥珀「鏡のエレメント以来だね」

近くまでくるとその異様さはより増した
地下に続く階段が見える

時雨「それにしても、狭い階段だな…」

呉羽「一人づつ行きましょう」

クロウ「じゃあ俺先頭でー」

あ「じゃあ二番！」

琥珀「うっ…真ん中安定」

時雨「じゃあ最後着いて行くから先に行けよ」

呉羽「はい」

クロウ「意外とぼろいな…気を付けろよ」

琥珀「ギャー!」

呉羽「コウモリですよ」

琥珀「暗いの怖い、高いところも嫌い…」

カチッ

時雨「ん？」

あ「へ？」

琥珀「うわっ！？」

呉羽「！？」

時雨「呉羽！琥珀！」

なんかの音がしたと思って
後ろを気にすると
琥珀と呉羽が踏んでいた階段の段が突然下へと落ちて
二人は落ちていく
時雨もつかもうと手を伸ばしつかんだが
耐え切れずに一緒に落ちて行ってしまった

あ「…あ…」

クロウ「…まぁ底はありそうだな
あいつらなら平気だろ」

あ「そう…だね」

クロウ「それにさっきから火薬のにおいがするな…」

あ「いわれてみれば…」

階段を下りると少し縦長の部屋に出た
壁が気になり、たたくと空洞の音がする

クロウ「…誰だ」

あ「番人か」

？「ほぅ…人間…とは離れているな
人の姿をした…何かか」

あ「失礼な！」

クロウ「お前、悪魔か」

あ「悪魔…(魔界の悪魔？それとも冥界の…？
ベゴニアと同じ悪魔…？)」

？「ほぅ？ベゴニアを知ってるのか」

あ「ひっ！読まれた！」

？「容易なことだ
俺はまぁ冥界からやってきたもの…と言えるか」

クロウ「にしては羽がボロボロだな」

？「まぁいろいろあってな…
目当てはこの宝玉だろ？
素晴らしい力があるもんだ…
俺はこの力を試す前に君たちがやってきたわけだ」