過去編 琥珀の過去〜1〜 ページ8
琥珀…琥珀!!
?「琥珀! 起きろ〜…」
琥珀「…うむぅ…あれっ…!?
お父さん お帰り!」
父「ただいま琥珀!
朝だっていうのに珍しく寝坊か?」
琥珀「だっだって…昨日待ってたのに帰って来なかったから…」
父「ハハハ すまんな
漁師は夜遅くに船を出してしまうんだ
それから朝に帰ってくるのさ
ほら、ルゥが散歩から帰って来たぞ」
ルゥ「あっ お父さん!
お帰り! 姉上 まだ寝てたの」
琥珀「うっ…」
父「まぁいいじゃないか!
とりあえず食べるぞ! いただきまーす!」
ルゥ「お父さん のどに詰まらせないでね」
父「むぐむぐ…うぐ…」
琥珀「ギャー! おとうさぁぁああん!?」
ルゥ「はぁ…まただよ…」
お父さんはいつも明るくて家族の柱だった
漁師をやっており天気がいい時は私も乗せてもらう
皆は優しくていつもお父さんがみんなを指揮していた
漁師のみんなは口をそろえて私の父は素晴らしい人だと言っていた
そんな父が私は好きだったし、誇りに思っていた
でも、子供二人を養うにはやっぱりお金が足りないわけで
いつもお父さんの分だけは少し少なかった
そのことを全く知らないルゥは元気だったけど
私は少なくしていたことを知ってるから少し悲しかった
父「ほら! 黒ちゃん可愛いなぁ…」
琥珀「何見てるのかと思ったら
アイドルかぁ…」
ルゥ「僕この人嫌い
なんか腹黒そう…」
父「おいおい ルゥ
人を見かけで判断するなよ?
表はこうでも、裏ではとんでもなく変わってたりするからな!
おぉ〜…いいな…今の…」
根っからのアイドル クールアイドル黒猫こと黒ちゃんのファン
テレビを見ればいつも黒ちゃんばかりだ
私も別に嫌いとかじゃないけど
テレビ回すときに怒られるからそれが嫌
そして、夜になれば行ってくるといって
漁師の格好をして外へと出ていき
船に乗る
それが日常だった
ラッキーアイテム
フロリト産のほうき
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