第193話 水に落としたもの ページ48
浮上の途中で亀裂から出ると
目玉がぱっちりと開いた
あ「どう? 水はもう平気なはずだけど」
目玉「…」
目玉は瞬きを何回もして
調子がいいと言ってるようだった
呉羽「それはよかったです」
目玉「じぃ〜…」
目玉は何かを見つめている
その先には光る何かがある
あ「なにこれ…カプセル…?」
呉羽「まだ新しそうですね
貰って行ってもいいのですか?」
目玉「…」
目玉は瞬きをすると
また目を閉じてしまった
あ「ありゃりゃ…?
でも、見ていたってことは貰ってもいいのかな?」
呉羽「じゃあもらいましょう
後で出してみます」
水面から顔をだして、陸へと上がると
船を準備しているマレディさんの姿が
何かものを持って出てきた時雨
あ「ただいま〜」
時雨「おっ! おかえり
やっと水が綺麗になったな」
マレディ「目玉は大丈夫だったか?」
呉羽「ええ、毒で目が痛かったと思いますよ」
マレディ「まだあいつがいたとはな…」
琥珀「んん〜…
ふぁ〜あ…あっAと呉羽 おかえり〜!」
あ「ただいま〜、寝起きか」
琥珀「まぁね」
呉羽「これを底で見つけたのですが心当たりはありますか?」
マレディ「…! ああ…やっぱり水の中にあったんじゃな」
あ「やっぱり…? じゃあこれはマレディさんの?」
マレディ「ああ、出してみなさい」
呉羽「よっ…!」
呉羽が投げると中からは袋が出てきた
マレディさんはそれを手に持ち、袋の中を探り
出してきたものはエレメントだった
あ「あっ!」
マレディ「結構前に船で見回りしていたころに
落としてしまったらしくてな
この袋が入ったカプセルを水の中に落としてしまったんじゃ
あんたら、これを探して回ってるんじゃろ?」
あ「うん! 貰っていいですか?」
マレディ「ほれ、水を直してくれたお礼じゃ」
あ「ありがとうございます!」
中には盾があるとすれば
これは守のエレメントのようだ
これであと2つかな?
時雨「にしても、守のエレメント
ここに入ってから多くなったな…
なんか関係でもあるのか…?」
あ「…守は確か、マトリアがよく使ってたかな…」
呉羽「じゃあ、守はラファエルの配下…だと思えますね」
?「その通り!
よくたどり着いた!」
守のエレメントから光が飛び出し
出てきた鎧を着た戦士の姿が
呉羽「守の精ですね」
?「俺は偉大なる戦士! シールド
どんなものでも刃は通さない!」
第3章 終 第194話 最後の大地へ→←第192話 水底の植物
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