第192話 水底の植物 ページ47
あ「うげぇ…」
呉羽「…気にしないで進みましょうか…」
あ「そうだね…」
フェ「あっ、あそこに亀裂がありますね」
呉羽「原因はどうやら、この亀裂からで間違いないようですね」
あ「ここだけ妙に紫のが見えるし…
それに…視線を感じるんだよね…」
フェ「…あの目玉…こちらを見ているようですね」
あ「何か訴えてるのかな…
目玉だけだから聞こえてるのかもしゃべれるのかもわからないし…」
呉羽「…聞いてみましょうか?」
あ「うん! ねぇ、何か伝えたいことでもあるの?」
目玉「…」
目玉は右の亀裂を見た
どこから出る毒を止めてほしいのかなんなのか…
でも、毒に困ってはいるようだ
目が少し充血してるようにも見える
呉羽「毒が目に染みる…そういうことでしょうか…?」
目玉は瞳を閉じた後
目を閉じてしまった
あ「困ってるみたいだね 行こう!」
亀裂の中へと進むと
また視界が悪くなる
するとその原因が近づいてきた…
呉羽「あれって…植物ですか…?」
あ「紫の蕾から噴き出してるね
あれが原因みたいよ…!」
呉羽「構えるとは…敵意はなさそうですが…」
あ「いや…わからないほど少しだけど
あの植物、ちゃんと生きているし
邪魔されたくないっていう敵意を感じる
植物には火だよね…!」
サラマンダー「うわ! 水の中!?」
あ「ああ、ごめんね サラマンダー
悪いんだけどあれを燃やしたいからさ」
呉羽「私は素早くは動けませんので
A専用に守のエレメントを張っておきます
これでなら、火も使えるはずです」
サラ「ありがたいな!」
あ「じゃあ行くよ!」
火のエレメントに最大の力を込めて
植物に放つ…が、微動だにせず
どこから出てきたツルがこちら向かってきた
あ「っ!」
呉羽「効きませんか…
なら、これでどうでしょうか…!」
呉羽は守のエレメントと風のエレメントを出した後
守を植物の周りに張った後
風をその中で起こしかまいたちを起こす
植物はたちまち切れていき毒もその中に充満した
しばらくしてから、植物は毒を吐かなくなったのか
中に充満していた毒も薄れて消えた
そして、水もだんだんときれいな水へと戻ってきた
あ「おお! 浄化された!」
呉羽「まだ深いですし
このまま浮上しましょうか」
あ「呉羽 エレメント結構使ってたけど
大丈夫?」
呉羽「はい 少し疲れただけです」
フェ「ではもう光はいらなそうですね
では、これにて失礼します」
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