第191話 毒の海の中へ ページ46
呉羽「ですね、水の力でもあれば行けるでしょうか…?」
あ「水だけじゃとてもね…
守とかどうかな?
毒とかはじいてくれそうだけど…」
時雨「まぁそれしかないな
守はここにある
こいつに宿る精が四代神のどこの配下のやつか
わからないんだよな…」
琥珀「なんかメリットでもあるの?」
呉羽「それぞれ力を受けついでいるので
もしかしたら、力の相性が良ければ疲れにくいってところでしょうか
だからと言って、使いすぎはよくないですからね…」
時雨「たっ確かに…」
あ「私と時雨は大会で結構使ったし…」
時雨「いや…まぁそうだけど…」
呉羽「…はぁ 仕方ありませんね 私が行きますよ
守なら、水もはじいてくれるでしょうし」
琥珀「わっ私はパスで…水は…ね…」
時雨「ああ そうだったな…」
あ「んじゃうち行くわ」
呉羽「人間から遠のきますよ…?」
あ「あはは、別に力は制御できるし
二度目の命…だしね」
呉羽「だからと言って、無駄にするようなことは許しませんからね」
あ「わかってますって」
マレディ「話はまとまったんじゃな
普通の旅人ではなさそうじゃ
海の中に行くというなら一つだけ…」
あ「?」
マレディ「…≪底に潜む目に気を付けろ≫」
呉羽「…覚えておきます
では、行きますよ」
あ「はいよ〜」
こうして二人は海の中に飛び込んだのだった
それを見ていた琥珀は「よく平気だな…」と青ざめていた
その間、残っている俺と琥珀は
呉羽においてもらった馬車の中で休むことに
あのおばさんは、戻ってきたら知らせてくれと
小屋の中に入って行ってしまった
俺的には母さんの話を聞きたかったので
しばらくしてから行くことにした
そして、海の中では…
あ「息ができるって不思議だわ」
呉羽「守られてるおかげですね
貴方の太陽で助かってますよ」
フェニックス「いえ、お役に立てるなら喜んで」
あ「にしても、明かりはあるとはいえ
毒のせいで少し濁って見えるね…」
呉羽「濁りはどうしようもないですね…
底に潜む目に気を付けろ…」
あ「気になるよね その言葉…
そのままの意味で受け取ると
底にある目玉に気を付けろってことだけど
推測だけど、目を合わせるなとか
目を回せとか…いろいろあるけど…」
呉羽「いい勘ですね
多分そのあたりが正解かと…
あっ ちょっと待ってください…」
あ「…あったの?」
呉羽「はい…」
底がうっすら見えるが
底には確かに目玉が見えた
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