【オリジナル】EREMENT５ (ページ44)

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第１８９話　北東を目指してページ44

ティアラ「ええ！？なんで？」

明「研究材料を取りに行くんでね
ほら、さっさと帰れ」

ティ「旅先で死ねばいいのに」

明「おいなんか言ったか…？」

ティ「別に何も！
じゃあまた今度～」

あ「うっうん…」

明「うるさい妹だ…
これからマトリアに行くんだろ？」

呉羽「この先に町はなかったはずです
地図通りならそのままマトリアに行けますね」

明「じゃあ教えよう
マトリアに渡るには空を飛んでくのは不可能だ」

あ「そりゃまたなんで…？」

明「マトリアの周りには結界が張られている
空からの侵入者はそれに阻まれて
入ることは不可能だ
だが、地上からなら一部の所が結界がかかっていない
マトリアは厳重な結界と警備がされているからな
ちゃんとしたところから入れよ」

琥珀「うわぉ…」

時雨「なら、海を渡るってことか…」

明「この北東に渡し舟がある
そこに行ってみなじゃあな」

琥珀「ばいば～い！」

あ「じゃあ、ついにマトリアだ…！」

時雨「ついに最後の地だな！
これでエレメントが揃うわけだ…！」

あ「あのさ思ったんだけど
作った本人がここにいるなら
全部集まったエレメントからミカエルを出せるんじゃないの？」

呉羽「力を使うのは控えたほうがいいですよ」

あ「神様に近づいちゃうから？」

呉羽「人間でいるんです
人間である以上、神様の力を使うなんてそんなの人間じゃないですよ」

あ「…そうだね」

時雨「んじゃ、明が言うには琥珀のばあちゃんがいる
ホワイトフォレストの中にある可能性が高いな」

琥珀「私もおばあちゃんのところにいるときは
あまり森の奥にはいちゃいけないって強く言われていたから
きっと何かがあると思う…」

あ「おばあちゃんのところにいたんだもんね
そういえば、琥珀の過去を知らないな…」

時雨「俺はもう知ってるから」

呉羽「聞いてるだろうと思ってましたよ」

時雨「一応な」

琥珀「じゃあ今度話してあげるよ！」

あ「つらい過去なら聞かないよ！？」

時雨「まぁまぁ仲間の過去ぐらい聞いてやれよ」

あ「そっそれもそうか…」

四人は北東にある渡し舟がある所へと向かった
その周りは黒い森に囲まれていたが
この場所は少し木々の隙間から光が入るようで
抜けているときにふと横を見ると幻想的な風景が見れた
なんだか落ち着く感じだった
マイナスイオンがあふれ出ているのだろうか…

そして、一つの小屋と
椅子に座る老人の姿があった