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第188話 マトリアにある森 ページ43

明「…だって使えなくなったんだぞ!?
そりゃ僕にとっては当たり前で日常だったんだ
それが突然消えたら不便で仕方ない!」


呉羽「まぁ目的なんであれ
ハロはそれも狙っていたのでしょうか…」

あ「前にゴルドで
魔力の力を奪う石を持ち去ったよね?」


時雨「確かにそんなものもあったな…
魔力を多く持ってた杏にとっては
苦痛でしかなかったわけだが…」


明「魔力を奪う石!?
それは興味深いな!
ゴルドは確か、ロフトにあるんだったな!?」


時雨「おいおい 取りに行くつもりか…?
研究したいならとにかく…」


明「魔力に関するものならどんなところにでも行くさ
それで僕の力が戻るのならね!
あーそれでもう一つなんだが、その杏ってやつは
魔力に影響を受けていたそうだな!?」


時雨「いちいち食いつくなぁお前…
杏は俺たちみたいに旅をしてるやつだ
分け合って不老不死の魔法使いだな…」


明「おお!? それはいい!
で、どこにいるんだ? 知り合いなんだろ?」


琥珀「知り合いだけど
連絡手段はないからわからないや
でも、さっきボルグで会ったばかりだから
きっと近くにいるんじゃないかな…?」


明「んー…仕方ない
その人にも詳しい話を聞くしかないな…」


あ「本当に会いに行く気なんだね…」


明「行動力はあるほうでね
ほらほら、さっさと出ていけ
僕はこれから出かけるんだ」


時雨「出ていく前に聞いていいか?」


明「早くしてくれよ」


時雨「ミカエルとエレメントを引き離すための
言霊と場所を見つけたいんだ
どこか思い当たる所はあるか?」


明「…さぁな
僕にはそんな場所は知らないけど…
マトリアにある神聖な森…ホワイトフォレストの中になら
あるのかもしれないよ」


琥珀「それっておばあちゃんが住んでる森だ!」


明「あの女がね…
あの森は広大で未開の地が多いところだ
調査隊もよく派遣されているが
戻ってこれるのはごく一部だな
あの女でもすべては見てないだろ
危険も多いしな」


琥珀「大丈夫かな…おばあちゃん…」


明「まぁ僕がいえるのはこれだけだ
じゃあ 失礼するよ 行くよ コード0015」


0015「ハイ」


呉羽「っと…機械…?」


明「研究用の荷物を持ってくれるやつだ
僕一人じゃ多いからね」


?「明!」


明「ん? ティアラ
僕を呼び捨てするなんて何年も早いよ…」


ティ「あっ 皆さん!
で、これからどこに行くんです?」


明「少し遠出する
家を空けるからな」

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作者名:桜音羽 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2015年10月14日 1時

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