第181話 譲らない両者、桜の中で ページ35
時雨の後ろへと飛ばした
土の力が加わった矢は空中で止まり
爆散すると無数の土の塊があたりに飛び散る
時雨「くっ!」
あ「(普通じゃ勝ち目はない…なら…
頭の良さで…知識で…)」
時雨「土といっても、水で落とせば…!」
あ「甘いね
土は水を含めば…」
時雨「うぐ…重いな…」
あ「泥土になる
動きも遅くなれば重さで動きづらくなるはず!」
時雨「!」
矢がまた放たれて、今度は目くらましで
桜を大量に降らせた
時雨「なるほど…
お前にしてはよく考えるな
目くらましか」
あ「これぐらいしないと勝ち目ないしさ」
お互いの姿も見えないまま
桜で辺りはピンクだらけだ
デト「これはすごい!
手品でしょうか 桜がいっぱい!」
琥珀「すっごい! これA勝てるんじゃない!?」
呉羽「…さて、それはどうでしょう?
時雨も負けてないと思いますけどね…」
あ「(時雨には悪いけど…少し力を使おうかな…)」
自分を桜に紛らわせて
誰にも見られていないところで
神様の姿ミルカーナへと姿を変えた
あ「…うん 自我は保てるし
前の感じを思い出せ…」
右手を横に出すとその手の上には刃の力
反対の左手も広げてその手の上には守の力を構える
あ「さてと…久しぶりだね…
こういうふうに使うのは…
まずはあぶり出しから」
右手の刃の力を前へと持ってきて息を吹きかけると
刃はあらゆる方向へと分散して飛んでいく
観客には当たらないように守の力で薄くだが
張ってあるので心配はいらない
あ「さてと…どこまで頑張れるかな…?
戦闘民族さん…?」
一方、やっと泥土を落とした時雨は
この桜をどうするか悩んでいた
氷で固めるか…?
いや、辺りに散らばってる以上
器用にまとめることはできない
なら、手元にあるやつで…
一か八かだがやってみるか
それにしても、静かだな
そう思ってると前から斬撃が飛んできた
あいつの刃のエレメントか
視界が悪いっていうのに危ないことして来るやつだな
なら、今しかないか…!
あ「これでよs…!!」
時雨「おらー!」
突然水のトンネルが前にできて驚いた
その中を突っ切るようにこちらに剣を向けたまま
飛んできた
あ「そう来ると思った…!」
刃の力を使って、時雨がいる前に向かって打つ
が、少しかするぐらいで勢いは止まらない
そのまま時雨は突っ切ってくる
あ「やっやばっ!」
時雨「終わりだ!」
時雨は峰うちで刃がないほうにして
お腹をめがけて振った
ラッキーアイテム
フロリト産のほうき
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