第174話 天界は変わるべきだ ページ28
私を落としたあとのアマテラスは呆然とその場に立っていた
そこにきたのはルシファー
ルシファー「…アマテラス 今上がってくるとき
光の球が人間界に落ちていくのを見た
…ミルカーナか?」
アマ「ええ、そうよ…
ルシファー 堕ちたのはこの天界の秩序
天界のすべてに絶望したからでしょ?
天界と魔界は混ざらない
ハデスは魔界の人間だけどみんな仲が良かった…
でも、そんなハデスをあなたと同じ立場にいた上の奴らが許さなかった
いや、天界すべてが魔界という存在をも恐れていたのよ」
ルシファー「…アマテラス 今の天界はこのままいくと
魔界と同じように貧民があふれることになる」
ルシファーも羽の色を白く戻していく
その光景にアマテラスは疑問を覚えた
アマ「…ねぇ堕天ってそう簡単に解けるもの…?」
ルシファー「天界に絶望して堕天する
だが、冷静にでもなれば羽は戻る
堕天は本来神の力の暴走とでも言える」
アマ「じゃあ堕天しても、気持ちを落ち着かせれば戻るってこと?」
ルシファー「戻る気持ちがあればだけどな
アマテラス 手を貸せ
ここは俺たちがやらなければならない
魔界の軍勢は魔王がいないとはいえ強いのには変わりない
天界にいる神様たちとは互角どころか上をいく」
アマ「じゃあ 止めるには」
ルシファー「天界は変わるべきだ
一度、天界という世界をなくす」
アマ「そんなことできるわけないでしょ!
神様たちはいっぱいいるのよ!」
ルシファー「だが、上が変わらなければ下も変わらない
同じことを繰り返すだけだ」
アマ「…確かに一理あるかもしれない…」
ルシファー「ハデスもいなければゼウスもいない
ミルカーナも…俺たちしか変えれないんだ」
アマ「…上を変えればいいのね
イムホテプ様が今一番のトップなの
話は私がする
イムホテプ様は他とは違う あなたも昔から知ってるでしょ」
ルシ「あの人なら分かってくれるな
じゃあ 俺はあとの二人をだな…
でも、問題はヌトだ」
アマ「ヌトさん?」
ルシ「上に行きたがってた
あいつは堕天しかけてる」
アマ「でも、あの人は冷静よ?」
ルシ「そう見せてるだけだ 心では冷静じゃない
感情を露にすればあいつは戻りはしない
…眠りにつかせるしかないか…」
アマ「!」
ルシ「ああ 安心しろ
封印はしねぇよ 眠らせるだけだ
起きるときには変わってる天界の姿を見ることになると思うがな…」
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