【オリジナル】EREMENT５ (ページ27)

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第１７３話　「私」は人となるページ27

アマテラス「…そうなるんじゃないかと思ってた
ハデスが死んで精神が不安になってる時に堕ちかける
みんなそうよ誰かが何年後…何世紀に起きるかもわからないから
不安定になり堕ちる」

ミル「ハデスは死んだも同然…
封印しにゼウスとガイアさんが行ったんでしょ？
偵察の者が言ってた
本当にハデスが死んじゃう…」

アマ「あなたは止められないわ
ミルカーナそちら側である以上私はある許可をもらってるわ」

ミル「…何の許可？
私を殺す許可？封印の許可？
どんな罰でも受けるつもりだよ…
もう誰かを傷つけるのは嫌だ…」

ミルカーナの黒くなった羽が
だんだんと白い元の羽に戻っていった
その現象にアマテラスは驚いているようだった

アマ「ミルカーナ…あなたを人間界へと落します！」

ミル「！人間界に…？」

アマ「光となり、神としてではなく、人として生きる
それがあなたへの罰です」

ミル「人間に…私と彼が守ろうとした人間になれるんだね…」

アマテラスは目の前にいるミルカーナに手をかざす
ミルカーナはそれに気づいて
膝を立てて座っていたミルカーナは立ち上がって
手を広げる

アマ「…本当にいいのね？
私達ともこれでお別れよ」

ミル「寂しくなるね」

アマ「ゼウスとも私とも…ルシファーのやつとも会えないのよ」

ミル「ゼウスには助けられたし、ルシファーも悪い奴じゃない」

アマ「…こんなことしたくない…！
みんな一緒だったのに！
なんで…なんで一人欠けたから…」

ミル「…みんながいたから、誰も狂わずに済んだんだよ
その一人の存在がでかいほどみんなは狂うんだよ
私はそれで堕ちたし、ルシファーもみんなの事よく見てるから
それで堕ちた」

アマ「…」

ミル「アマテラスありがとう
私はハデスが封印されたその大地で
人間界で生まれ変わって、人として生きることにする
その罰を身に受けて」

アマ「ごめんなさい…ごめんなさい…」

アマテラスはその手をかざしたまま
光を放ってミルカーナを光の球に変えた

あ「…アマテラス」

アマ「…っうぐ」

あ「…私は大丈夫だから
うまくやっていけるし
皆のことを忘れないから」

アマ「ミルカーナ？」

あ「…さぁ早く私を…
ほかの者たちが来てしまう」

アマ「…うん」

アマテラスはその高い塔の下が見える場所まで来て
ミルカーナである光の球を落とした
私も引っ張られるように私も落ちていく
その光の球を重ねるように「私」が落ちていった